今事記

相川七瀬の11枚目のアルバム『今事記』は、2013年2月6日にリリースされました（規格品番：AVCD-32214）。

『REBORN』以来、4年ぶりのアルバムとなる本作は、相川七瀬がこれまでのロックなイメージから大きく転換し、東日本大震災以降の自身の心境と深く向き合い、「今思うこと」を言葉で表現したいという原点回帰の想いが込められた、情緒的な作品となっています。

元々、ガールズバンド・Rockstar Steadyの2枚目のアルバムを制作する予定でしたが、前述のような心境の変化の中で、全編ひらがなで綴られた「ことのは」や、「1人ひとりが誰かの光る存在」というメッセージが込められた「ヒカリノミ」といった楽曲が生まれ、それらを一枚のアルバムとしてまとめることとなり、相川七瀬のアルバムとして制作されることになりました。

アルバムタイトルは、日本の古典『古事記』をもじったもので、「今、自分の心にあることを記していきたい」という想いから名付けられました。このタイトルには、震災後の社会に対する彼女の真摯な眼差しと、未来への希望を紡ぎたいという強い意志が込められています。

アルバムの楽曲の作曲と編曲は、亀井登志夫が大部分を手掛けています。彼の繊細かつ力強い音楽性が、相川七瀬の新たな表現を引き出し、アルバム全体に深みを与えています。

『今事記』は、相川七瀬のアーティストとしての新たな地平を切り開いた作品と言えるでしょう。震災後の社会に対するメッセージ、内省的な歌詞、そして情緒的なメロディーが融合し、聴く人の心に深く響くアルバムです。

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