今井一

今井一（いまい はじめ）

フリージャーナリストであり、市民グループ「国民投票／住民投票」情報室の代表を務める。また、市民グループINIT国民発議プロジェクトの運営委員も務める。

プロフィール

1954年、大阪市に生まれる。関西大学文学部哲学科を卒業。卒業論文では「現存する社会主義国における自由の諸問題」を考察した。

ジャーナリストとしての活動

1981年よりポーランド民主化運動の取材を開始し、1989年にはその成果をまとめた『チェシチ―うねるポーランドへ』でノンフィクション朝日ジャーナル大賞を受賞。その後も、民主化の波に揺れるソ連や東欧諸国を取材し、社会主義体制崩壊の過程を目の当たりにした。1996年以降は、新潟県巻町、刈羽村、岐阜県御嵩町、名護市、徳島市、米原町、岩国市など、各地で実施された住民投票を精力的に取材。

また、2004年と2005年にはスイス、フランス、オランダ、2012年にはスウェーデン、リトアニア、2016年にはイギリスへと渡り、国民投票の実態調査と現地取材を行った。これらの取材活動を通じ、国民投票や住民投票に関する深い知識と経験を蓄積。

2006年から2007年にかけては、衆参両院の「憲法調査特別委員会」に参考人および公述人として計5回招致され、国民投票のあるべきルールや諸外国での実態について意見を述べた。

訴訟

2017年8月26日、デモクラTVの生放送中に、今井氏が前原誠司氏の選挙協力に関する発言を指摘したところ、出演していた川内博史氏から事実誤認であると批判を受け、名誉を毀損されたとして、川内氏を東京地裁に提訴した。

著書

今井氏は、国民投票や住民投票に関する著書を多数発表している。

『住民投票の総て』 ［国民投票／住民投票］情報室／編著
『ビギナーのための国民投票Q&A』 ［国民投票／住民投票］情報室
『戦争、軍隊、この国の行方──９条問題の本質を論じる』／編著［国民投票／住民投票］情報室
『国民投票の総て』 ［国民投票／住民投票］情報室／編著
『「解釈改憲＝大人の知恵」という欺瞞』 現代人文社
『原発、いのち、日本人』 集英社新書／編著
『「憲法九条」国民投票』 集英社新書
『「原発」国民投票』 集英社新書
『住民投票―観客民主主義を超えて』 岩波新書
『対論!戦争、軍隊、この国の行方―─九条改憲・国民投票を考える』 青木書店／編著
『住民投票Q&A』 （岩波ブックレット） 岩波書店
『チェシチ―うねるポーランドへ』 朝日新聞社
『「9条」変えるか変えないか―憲法改正・国民投票のルールブック』 現代人文社
『大事なことは国民投票で決めよう!―世界の常識「国民投票」のすすめ』 ダイヤモンド社
『革命後の風景―モスクワ発バルト経由ワルシャワ行き』 教育史料出版会
『住民投票』 日経PR／編著
『阪神大震災の被災者にラジオ放送は何ができたか』 同朋舎／監修
『市民が広げる議会公開─傍聴を閉ざす議会とメディアの欺瞞』／編著 現代人文社

「AERA」人物ルポルタージュ・現代の肖像への執筆

今井氏は、「AERA」の人物ルポルタージュ・現代の肖像にも多数執筆している。以下はその一部である。

2009.9.14 伊藤真（「伊藤塾」塾長）
2013.5.27 辛坊治郎（キャスター）
2011.2.14 阿武野勝彦（東海テレビ放送・プロデューサー）
2016.4.25 二村知子（隆祥館書店店主）
2013.7.1 想田和弘（映画監督）
2015.11.9 井上達夫（法哲学者、東京大学教授）
2016.2.15 道上洋三（ラジオパーソナリティ）
2011.5.16 河村たかし（減税日本代表、名古屋市長）
2012.10.15 飯田哲也（環境エネルギー政策研究所所長）
2011.3.21 枝野幸男（内閣官房長官）
2015.2.9 毛丹青（作家・神戸国際大学教授）
2010.2.15 仙谷由人（国家戦略・行政刷新担当相）
2011.12.26 小出裕章（京都大学原子炉実験所助教）
1997.12.01 千葉麗子（チェリーベイブ社長）
2015.4.27 古賀茂明（元経済産業省官僚、「フォーラム4」提唱者）
2014.1.20 丸谷明夫（大阪府立淀川工科高校吹奏楽部顧問）
1998.02.09 中坊公平（弁護士）
1997.08.18 佐喜真道夫（美術館長）
2010.9.27 土井香苗（弁護士/国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表）
2014.8.18 小林節（慶應義塾大学名誉教授・弁護士）
1996.07.15 笹口孝明（新潟県巻町町長）

外部リンク

今井 一 オフィシャルサイト
今井一 (WarszawaExpress) - X（旧Twitter）
［国民投票／住民投票］情報室
* INIT 国民発議プロジェクト

今井氏は、ジャーナリストとしてだけでなく、市民運動家としても積極的に活動しており、国民投票や住民投票に関する第一人者として、その動向が注目されている。

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