今宮浅間神社

今宮浅間神社は、静岡県富士市今宮に鎮座する神社で、全国に数多く存在する浅間神社の一つです。特に、富士山麓に位置する五つの浅間神社、通称「富士下方五社（五社浅間）」の一つとして知られ、「今宮」の名で親しまれています。

祭神

御祭神は、富士山本宮浅間大社と同様に、木花之佐久夜毘売命（コノハナサクヤヒメノミコト）を主祭神として祀り、阿波乃咩命（アワノメノミコト）を配祀しています。木花之佐久夜毘売命は、安産や子育ての神として広く信仰されており、多くの人々がその御利益を求めて参拝に訪れます。

歴史

神社の創建は、貞観6年（864年）に遡ると伝えられています。この地は、かつて富士山の噴火によって流れ出した溶岩流の先端に位置しており、その場所に社を建て、浅間大神を祀ったことが神社の始まりとされています。これは、噴火などの災害を鎮めるための祈りが込められていたと考えられます。ただし、今宮浅間神社は五社浅間の一つであるため、大同元年（806年）に五社浅間が勧請される以前から存在した可能性も指摘されています。
現在の本殿と拝殿は、昭和55年（1980年）7月に改築されたもので、比較的新しい建物となっています。

境内

境内は広大で、5,030坪の面積を誇ります。富士市内の浅間神社の中でも最大規模の境内を有しており、本殿、拝殿をはじめとする社殿が立ち並んでいます。境内には樹齢を重ねた杉の木が数多く生い茂り、大半が杉林となっています。この杉林の中には、富士市指定の天然記念物となっている大杉も存在し、自然豊かな景観を楽しむことができます。

神徳

今宮浅間神社は、安産・子宝の神様として信仰を集めており、多くの方がその御利益を求めて参拝に訪れます。また、火難除けの神様としても知られており、火災などの災厄から人々を守ってくれると信じられています。

例祭

例祭は、毎年5月2日に斎行されます。その他、8月13日には、今宮火祭りが開催されます。この火祭りは、地域の人々にとって重要な祭事となっており、多くの見物客で賑わいます。

現地情報

所在地：静岡県富士市今宮387

交通アクセス：

• - 東名高速道路 富士ICより、自動車で約15分
• - 新東名高速道路 新富士ICより、自動車で約15分

脚注

• - 富士市立博物館 東泉院と下方五社 富士市立博物館

外部リンク

• - 富士市立博物館 東泉院と下方五社 富士市立博物館

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