今関あきよし

今関 あきよしのプロフィール

今関あきよし（いまぜきあきよし、本名：今関 明好）は、1959年11月19日生まれの日本の映画監督および演出家です。東京都に生まれ育ち、日本大学豊山高等学校を卒業後、日本大学経済学部を中退しました。彼の映画キャリアは、1975年から自主制作の8ミリ映画を手がけるところから始まりました。

学生時代からの映画制作

自主制作活動を経て、1979年には三留まゆみを主演とするフィルム『ORANGING'79』を制作。この作品は、オフシアター・フィルムフェスティバル'79にて大林宣彦の推薦で入選を果たし、彼の名が知れ渡るきっかけとなりました。また、1982年には文芸坐を中心に行われた自主映画プロジェクト「マインド・ウェーブ・シネマ」に参加し、『フルーツ・バスケット』や『MILK○MILK』等を発表しました。これにより彼は独自の映画スタイルを確立していきました。

商業映画デビューとその後の活動

1983年、富田靖子を主演に迎えた映画『アイコ十六歳』にて、ついに商業映画の監督デビューを果たします。その後も、1995年に持田真樹主演の『すももももも』や、1997年の『タイム・リープ』といった様々な作品を手がけ、特に1998年からはハロー!プロジェクト系の少女アイドルを主演にした映画やドラマを多数監督し、世に送り出しました。

チェルノブイリ事故に関する活動

2003年には、チェルノブイリ原子力発電所事故に興味を持ち、現地取材を含む活動を始めました。事故現場を訪れたことで、事故が未解決のままであることを知り、私費を投じて映画『カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜』を制作しました。しかし、2004年4月には児童買春・児童ポルノ処罰法違反の疑いで逮捕され、実刑判決を受けることになりました。

刑務所生活と復帰

服役中には、性犯罪者としての偏見や暴力に直面し、苦しい経験を強いられました。逮捕の影響で『カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜』の公開も中止されましたが、2011年に再編集を行い、劇場公開を実現させました。これにより、彼は9年ぶりに映画監督としてのキャリアに復帰しました。

近年の作品

その後も彼は活動を続け、2015年にはウクライナで撮影された『クレヴァニ、愛のトンネル』、さらに2018年にはモスクワで撮影した映画『ライカ』を発表しました。2020年には台湾を舞台にした『恋恋豆花』や、短編作品『Memories』が公開され、後者は高い評価を得て最優秀アート映画賞を受賞しました。最近では、2023年10月に公開予定の『青すぎる、青』や、2024年には『顔さんの仕事』ぶらいなと、彼の新たな挑戦が続いています。

受賞歴

彼の業績は評価されており、1985年には第10回おおさか映画祭で新人監督賞を受賞しています。

まとめ

今関あきよしは、多彩な作品群を通じて、少女アイドルをテーマにした映画制作を行い、その一方で多くの苦難も経験した映画監督です。

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