三留まゆみ

三留まゆみ: 映画評論家・イラストレーターの多彩な顔

三留まゆみ（みとめ まゆみ）は、1961年に東京・新宿区で生まれた日本の映画評論家、イラストレーター、漫画家です。彼女の特異な才能は、映画の名場面や見どころをイラストと手書き文字で紹介することで、多くの映画ファンに親しまれています。その活動の中で、特にSFとホラーというジャンルでの作品が光っています。

映画との出会い

高校時代、映画『ファントム・オブ・パラダイス』を観たことで衝撃を受けた三留は、映画試写会や名画座巡りに没頭するようになります。この経験は以後の彼女のキャリアに大きな影響を与えました。また、大学では和光大学の人文学部芸術学科に在籍していましたが、中退しています。大学時代にはアルバイトをしながら漫画雑誌の編集に関わり、そのころからライターやイラストレーション、漫画執筆の活動が始まりました。

自主映画との関わり

1980年前後には自主映画にも関与し、今関あきよし監督の初期作品に出演。また自身でも自主映画を制作しました。そうした活動を通じて、独立した作品作りの経験を積んでいきました。

漫画と映画の融合

1983年からは、ロリコン漫画雑誌『漫画ブリッコ』で早坂みけの名義で漫画を連載しつつ、同媒体に映画に関するイラストエッセイを発表しました。1980年代後半には、少女漫画誌『ちゃお』にも三留まゆみ名義で寄稿し、『なにはTOMOあれ女の子』などの作品を手掛けます。このように多様なメディアを通じて映画愛を深めた三留は、後に雑誌『宝島』で映画についてのイラストエッセイを執筆し、映画評論家としてその名を広めていきます。

映画評論の場

三留まゆみは、以下のような映画イベントや賞の選考委員としても活躍しました。

• - 毎日映画コンクール アニメーション部門選定委員（1989年〜）
• - キネマ旬報ベスト・テン選考委員（1992年〜）
• - 五日市映画祭（現あきるの映画祭）フィルム・コンテスト部門審査委員（1993年〜2002年）
• - 日本芸術文化振興会アニメーション部門選定委員（1999年〜2002年）

映画作品と著書の数々

三留は監督として自主制作映画『来客』（1981年）、『美津子とすいか』（1983年）を手掛ける一方、数多くの自主映画や商業映画に出演しました。商業映画には、『パパのウエスタン』（1980年）、『ねらわれた学園』（1981年）などの作品があります。近年では、2024年に公開予定の『顔さんの仕事』にも出演しています。また著書には、漫画『いりおもてやまねこなんかこわくない』や『三留まゆみの映画缶』などがあり、映画の深い洞察を提供しています。

テレビと配信メディアへの出演

テレビ番組にも出演しており、例えば『もんもんドラエティ - お茶の子博士のホラーシアター』や『ファンキートマト』などがあります。さらに、2022年からはライブストリーミング・ポッドキャスト『DOMMUNE RADIOPEDIA MOVIE CYPHER』を通じて、映画についてのトークを楽しむことができます。彼女は映画の未来を創り上げる重要な存在として、今後も多岐にわたる活動を展開することでしょう。

もう一度検索