仙台放送スーパーニュース

FNN仙台放送スーパーニュース：宮城の夕方を彩ったローカルニュース番組

1998年3月30日、全国放送の『FNNスーパーニュース』開始と同時にスタートした『FNN仙台放送スーパーニュース』。宮城県民にとって長年親しまれた、平日夕方の顔でした。本番組は、全国ニュースを内包したローカルワイドニュースとして、多くの視聴者に情報を届けました。

番組の変遷：統合と進化

2005年10月3日、番組は大きな転換期を迎えます。『ヨジテレビ!ドラマ』の終了に伴い、『スーパーニュース』の17時台をネット開始。これにより、『ヨジテレビ!』と統合され、『ライブ!』と改題されました。その中で、『仙台放送スーパーニュース』/『FNN仙台放送スーパーニュース』は18時台以降の放送枠を受け継ぎました。安藤優子アナウンサーが出演したCMも話題を呼びました。

番組のフォーマットにも工夫が見られました。2005年9月30日までは、定刻より15秒早く放送を開始。キャスターがニュースを1項目紹介してから、オープニングタイトルへという演出が用いられていました。また、番組で使用された字幕は、スポーツ中継などで用いられる青線のものを使用しており、独自性を演出していました。

週末版である『FNN仙台放送スーパーニュースWEEKEND』も、2001年4月7日から2015年3月29日まで放送され、週末のニュースを伝えました。しかし、2015年3月27日、『スーパーニュース』の終了に伴い、『FNN仙台放送スーパーニュース』は惜しまれつつも放送終了となりました。

キャスター陣：番組を支えた顔たち

長年にわたり、多くのキャスターが番組を支えてきました。メインキャスターには佐藤拓雄氏、小口ひとみ氏、寺田早輪子氏らが務め、安定感と親しみやすさで視聴者の信頼を獲得しました。スポーツ、天気、サブキャスターと、それぞれの分野のプロフェッショナルたちが、正確で分かりやすい情報伝達に貢献しました。

過去には、佐藤拓雄氏（第1期）、柳沢剛氏、寺田早輪子氏、東ふき氏、原英里奈氏ら多くのフィールドキャスターが活躍し、現場からの生きた情報を届けていました。また、板垣龍佑氏、早坂牧子氏、原英里奈氏、稲垣龍太郎氏らスポーツキャスターも、スポーツニュースを盛り上げました。

オープニングCG：時代と共に変化

オープニングCGも番組の歴史とともに変化を遂げました。1998年のスタートから2015年の終了まで、様々なデザインが用いられており、その変化から番組の歴史を感じ取ることができます。フジテレビ制作のCGに「FNN仙台放送」を付加したものから、番組独自のものへと進化し、時代を反映したデザインへと変化していきました。BGMも、時代や番組の雰囲気に合わせて変化しており、それぞれの時代に合わせた選曲がされていました。

ローカルパート開始時のBGMも、ナッシュスタジオ作曲の曲から、日本テレビの番組テーマ曲、そしてキー局と同じBGMへと変化していきました。また、キャスターの挨拶方法にも変化があり、番組全体の進化が伺えます。

仙台放送の夕方の歴史：系譜と未来

『FNN仙台放送スーパーニュース』は、仙台放送の夕方のニュース番組の歴史における重要な一ページを刻みました。1978年から続く仙台放送の夕方ニュースの歴史を継承し、進化を遂げた番組でした。1978年の『仙台放送イブニングニュース』から『FNN仙台放送スーパータイム』、『FNN仙台放送ザ・ヒューマン』と続いてきた流れを汲み、多くの視聴者から親しまれてきました。番組終了後も、『仙台放送みんなのニュース』へとその系譜は受け継がれていきます。

『FNN仙台放送スーパーニュース』は、単なるニュース番組ではなく、宮城の夕方を彩り、地域社会に貢献した番組として記憶に刻まれています。

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