仙波家信

仙波家信（せんば いえのぶ）は、生没年不詳の平安時代末期の武士です。通称は仙波七郎。武蔵七党の一つ、村山党に属し、仙波氏の祖として知られています。

出自は山口家継の子で、家俊（六郎）の弟にあたります。子には仙波信平、安家、家行らがいます。

家信は武蔵国入間郡仙波（現在の埼玉県川越市仙波町）に土着し、その地名を фамилия としました。これが仙波氏の始まりです。

保元の乱（1156年）では、同じ村山党の金子家忠（十郎）、山口家俊らと共に、後白河天皇方の源義朝のもとに参戦しました。この戦いにおいて、敵方の大矢新三郎の左肩を斬り、崇徳上皇の白河殿を襲撃するという武勲を挙げました。

治承・寿永の乱（1180年～1185年）の時期には、吾妻鏡などの記録に子の信平や安家らの活動が伝えられています。しかし、家信自身の生死や消息については不明な点が多く、歴史の表舞台から姿を消しています。

仙波家信は、武蔵国の武士団である村山党の一員として、保元の乱で活躍したものの、その後の動向は明らかではありません。しかし、仙波氏の祖として、その名前は後世に伝えられています。

関連項目

* 村山党

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