概要
『
仮面ライダー THE NEXT』は、
2007年10月27日に公開された映画で、
仮面ライダーシリーズの重要な一作です。
キャッチコピーには「すべてを超える。」「アクションに酔え。怪奇に震えろ。」という言葉が掲げられ、アクションと怪奇要素が融合した作品となっています。前作『
仮面ライダー THE FIRST』の続編であり、主要キャラクターである本郷猛(
仮面ライダー1号)と一文字隼人(
仮面ライダー2号)は、再び活躍します。
物語を進める中で、
ショッカーに対抗する新たな敵、風見志郎(
仮面ライダーV3)が登場し、彼の妹・風見ちはる(Chiharu)も重要なキャラクターとして登場します。この作品では、風見志郎が
ショッカーによって改造された改造人間として描かれており、緊迫感あるストーリー展開を見せます。
監督は
田﨑竜太が引き継いでおり、脚本は
井上敏樹、音楽を
安川午朗が担当。前作からのメインスタッフは多くが再登板しており、シリーズの一貫性と深化を図っています。
ストーリー
物語は、本郷猛が城南大学附属高校で生物教師として働く姿から始まりますが、彼の教職生活は思うようにいきません。ある日、世間で発生した残虐な連続殺人事件が彼に影を落とします。メディアの報道によれば、事件現場からは人気アイドルのChiharuの曲が流れており、彼女が事件に絡んでいる可能性が示唆されます。
本郷は教え子の菊間琴美の家庭を訪問し、彼女からChiharuの異変について聞かされます。さらに敵である
ショッカーの改造人間に襲われた彼は、改めて
仮面ライダー1号としての使命を再発見します。
物語が進むにつれ、風見志郎の立場が複雑に描かれ、彼にも悲劇的な運命が待ち受けています。志郎はChiharuを救うため、また本郷と一文字と共に
ショッカーに立ち向かう決意を固めます。
途中で現れる怪人たちも個性豊かで、特に
チェーンソーリザードやシザーズジャガーのアクションは目を見張るものがあります。それぞれの怪人は、ナノロボットによる改造を受けた異形の存在となっており、その動きや能力は見る者を圧倒します。
登場人物
- - 本郷猛 / 仮面ライダー1号: ショッカーから脱走した教師。過去の影に悩むが、再び仮面ライダーとしての決意を固める。
- - 一文字隼人 / 仮面ライダー2号: かつての刺客であったが、今は本郷と共に戦う仲間として描かれる。
- - 風見志郎 / 仮面ライダーV3: ショッカーに改造された彼の運命は、兄妹愛によって複雑に絡み合う。
- - 菊間琴美: 本郷の教え子で、彼をヒーローとして見つめ直す。
- - 風見ちはる: Chiharuとして人気を博すが、彼女の正体には悲劇が隠されている。
作品の特色
本作は「ホラーアクション」としての色合いが強く、特にPG-12の指定を受けている点が注目されます。これは過去の
仮面ライダーシリーズとは一線を画した大人向けの表現に挑んでいることを示しています。また、作品内の描写にはジャパニーズホラーのテイストが加わり、視覚的にも聴覚的にも観客に強い印象を与えます。
未来のライダーシリーズにおいて新しいスタイルを確立するこの作品は、従来のファンのみならず、新たな視聴者にも支持されています。カラクリと緊張感が交錯するストーリー展開と、キャラクターたちの苦悩が交じり合うドラマが、印象に残ります。
総評
『
仮面ライダー THE NEXT』は、シリーズの中でも特に注目すべき作品であり、キャラクターの成長とストーリー展開が見事に融合しています。アクションとホラーが絶妙に組み合わさることで、観客に新たな体験を提供する映画となっています。