仲村正男

仲村 正男（なかむら まさお）

仲村正男は日本の元プロボクサーで、1988年1月6日に大阪府大阪市大正区で生まれました。彼は仲里・ATSUMIボクシングジムに所属し、後に渥美ボクシングジムに移籍することになりました。キャリアの中で、仲村は第38代OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者、そして元WBOアジアパシフィックスーパーフェザー級王者の称号を獲得しました。

来歴

仲村の父親、富男も元プロボクサーで、沖縄県出身のフェザー級ランカーとして知られていました。仲村は興國高等学校に進学し、そこで本格的にボクシングを始めました。高校時代には全国高校選抜大会および国体での優勝を果たし、高校の1年後輩には井岡一翔や宮崎亮がいます。

卒業後、仲村はB級プロテストに合格。2006年6月12日、後楽園ホールにてプロデビューを果たし、初戦をTKO勝利で飾ります。デビューからの3連勝は全てKO勝利であり、この好調なスタートにより、彼は注目の若手ボクサーへと成長していきました。2010年8月には全日本フェザー級新人王とのノンタイトル戦を行い、8回TKO勝利を収めました。さらに同年12月には、OPBFチャンピオンに挑み捕らえた勝利を以て、プロ初タイトルを獲得しました。

その後、仲村は2011年5月に亀田興毅の防衛戦の前座として出場し、初防衛戦でロナルド・ポンティージャスに敗北。これにより、連続KO記録は12でストップしてしまいます。失意の中でも、彼は引き続きボクシングに励み、2012年にはノンタイトル戦で連続KO勝利を達成しました。同年12月にはジムの分裂で渥美ボクシングジムに所属が移ります。

2013年には、高校時代の後輩と共にギャラリーに登場し、タイの王者との試合において5回TKO勝利を収め、勝利の連鎖を続けました。また、8月の試合では、OPBF5位の選手を3回KOで下し、再度王座への挑戦が期待されました。

2016年4月、一時現役を引退し、建設業界で現場監督として働きます。しかし、2018年に復帰を果たし、再度ボクシングに身を投じました。復帰戦ではKO勝利を収め、その後はWBOアジア太平洋帯を獲得。その後の苦闘が続く中、2019年には減量の苦労を理由に再び現役引退を宣言しました。

戦績

仲村正男のボクシング戦績は以下の通りです。

• - アマチュアボクシング: 64戦59勝（34RSC）5敗
• - プロボクシング: 28戦25勝（24KO）3敗

獲得タイトル

彼は以下のタイトルを獲得しています。

• - 第38代OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座（防衛0回で陥落）
• - WBOアジア太平洋スーパーフェザー級王座（防衛0回で返上）

仲村正男のボクシングキャリアは、数々の栄光と挫折に満ちており、彼の歩みは多くのボクサーたちにとっての励みとなるでしょう。

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