仲澤広基

仲澤 広基: 野球人生の軌跡

仲澤広基（なかざわひろき）は1987年1月22日に山梨県中巨摩郡竜王町（現在は甲斐市）で生まれた元プロ野球選手である。

プロ入り前

仲澤は小学校1年生から竜南スポーツ少年団で野球を始めた。当初は投手兼内野手として活動しており、竜王中学校では3年生になって野球部に入部。エースとしての活躍を見せ、地区の選抜チームにも選ばれる。また、陸上競技にも力を入れており、短距離・長距離走で学校の代表を務めた。

その後、東海大甲府高等学校に進学し、野手専門に転向。これが彼の野球キャリアにおける重要な転機となった。1年生の秋からレギュラーとして活躍し、続く2年・3年の夏には全国選手権に出場。特に3年生の時は準決勝に進出し、大会中に本塁打を放つという成果を収めた。高校通算では17本の本塁打を記録した。

高校卒業後は国際武道大学へ進学し、1年生からレギュラーとして出場、5シーズン連続でリーグベストナインを獲得した。特に、リーグ通算で343打数117安打、打率341を記録し、千葉県大学野球連盟の歴代2位の成績を残した。大学同期には柴田講平がいる。

2008年10月のドラフト会議で読売ジャイアンツから6位指名を受け、契約金5000万円でプロ入りする。

巨人時代

2009年、仲澤はプロとしての第一歩を踏み出すが、一軍昇格を果たせずに終わった。怪我の影響で出場機会は限られたものの、二軍での打率は3割となる。彼は三塁手を主に守りながらも、内野全ポジションに挑戦した。

2010年には初の一軍昇格を達成し、シーズンを無事に終える。その後、2011年は出場機会が減少し、多くの試合で打率254に終わった。新たなレギュラー二塁手の登場により、守備位置を調整する必要があった。

楽天時代

2012年には楽天へ移籍。初のプロ定期リーグが始まった2013年、再び出場機会が訪れる。4月28日の西武戦で守備からプロ初出場し、初打席で初安打も記録した。しかし、その後のシーズンでは出場機会が減り、実績を残せぬまま2014年には戦力外に。最終的には2015年に自由契約となった。

引退後

現役を引退した後は、ジャイアンツアカデミーで幼児や小学生の指導にあたり、2020年からは母校の東海大学付属甲府高等学校のコーチに就任した。さらに、通信制大学で教職免許を取得し、教員としても活動している。

2024年4月には、母校の野球部監督に就任する予定であり、選手としての経験を基に後進の指導に臨む。仲澤は、引退後も野球界に貢献し続ける姿勢を見せている。

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