任天堂公式ガイドブック

任天堂公式ガイドブックシリーズの概要

『任天堂公式ガイドブックシリーズ』とは、1991年から2018年まで出版された任天堂公式のゲーム攻略本のシリーズです。このシリーズは、主に小学館のムックレーベル「ワンダーライフスペシャル」によって発行され、1990年代のゲーム文化に大きな影響を与えました。シリーズ初期の1991年から1996年頃までは、エイプが編集・監修を担当し、その後小学館が編集を手がけています。

特徴とスタイル

本シリーズの攻略本は、単なる攻略ガイドではなく、多様な表現が特徴です。特に、英語の使用、コラム、四コマ漫画、開発者インタビューなどが盛り込まれ、読者にとって楽しみながら知識を得ることができる作りとなっています。このスタイルは、1989年に登場した「マザー百科」にも通じるもので、当時のゲーム攻略本に新たな風を吹き込みました。特に、開発者インタビューは当時としては画期的で、ゲームファンにとっては貴重な情報源となりました。

エイプ編集時代から小学館編集時代へ

1995年にエイプは知的財産権の管理会社へと変わり、1996年以降は主に小学館が編集を担当しました。それでも、エイプは特定の改訂版や復刻版には名前を連ねております。例えば、1997年に発売された「ポケットモンスター」の改訂版や、2010年の「スーパーマリオコレクション」の復刻版などがあります。

代表的な作品

1. スーパーマリオワールド（1991年）: シリーズの第一作目で、キャッチコピーや写真、四コママンガを取り入れ、初期のスタイルが確立されました。
2. ゼルダの伝説 神々のトライフォース（1992年）: 攻略本において「ゼル伝ドリル」と呼ばれる問題形式を初めて導入。
3. ポケットモンスター（1996年）: シリーズの大ヒットを記録した作品で、後のゲーム攻略本のスタンダードともなりました。
4. スーパーマリオ64（1996年）: インタビューやミニ漫画を収載した、人気の作品。
5. 星のカービィ スターアライズ（2018年）: この作品をもってシリーズは一旦終了しました。

シリーズの影響

このシリーズは、1990年代のゲーム攻略文化に大きな影響を与え、他の多くの攻略本にもそのスタイルが受け継がれることになりました。特にプレイヤーエンゲージメントを意識した内容が、以後のゲーム攻略本のスタンダードとなり、情報友好な形式で読者に訴求できる方向性を示しました。

まとめ

『任天堂公式ガイドブックシリーズ』は、単なるゲームの攻略だけでなく、ゲーム制作の裏側や楽しみ方を伝える重要な役割を果たしました。2018年の「星のカービィ スターアライズ」をもってこのシリーズは終了しましたが、現在も当時の特徴やスタイルは多くの攻略本に影響を与え続けています。任天堂ファンにとって、これは単なるゲームのガイドブック以上のものであり、ゲーム文化の一部として語り継がれるべき存在なのです。

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