企救丘駅

企救丘駅

福岡県北九州市小倉南区企救丘二丁目に所在する、北九州高速鉄道（北九州モノレール）小倉線の駅です。当路線の終着駅として機能しており、駅番号は「13」が付与されています。

駅の歴史

企救丘駅は、北九州モノレール小倉線の開業に合わせて、1985年（昭和60年）1月9日に営業を開始しました。その後、交通系ICカードの普及に伴い、2015年（平成27年）10月1日からは、北九州モノレールが導入したICカード「mono SUGOCA」での改札通過が可能となり、利用者の利便性が向上しました。

駅構造

本駅は高架上に設置された駅で、相対式ホームが2面2線配置されています。かつては両方のホームが日常的に使用されていましたが、現在、通常ダイヤで運行される列車では、主に1番線ホームのみが旅客の乗降に利用されています。これは、当駅が路線の終端であり、ほとんどの列車が到着後、直接隣接する車両基地へ入庫するためです。ただし、例外的な運用として、車両基地への回送列車などが当駅で旅客を降車させる場合に、2番線ホームが降車専用として使用されるケースが稀に見られます。

利用状況

駅の利用状況に関しては、2019年度のデータによると、1日平均の乗降人員は4,006人でした。各年度の1日平均乗車人員については、詳細な統計が公表されています。

駅周辺

企救丘駅は、北九州市小倉南区の北部に位置しています。駅周辺は落ち着いた雰囲気の閑静な住宅街が広がっています。このエリアは市街地の東端に近く、駅前から少し離れると、開発された市街地の景観から一転して、緑豊かな田園地帯が姿を現すのが特徴です。

駅の東側には、北九州高速鉄道の重要な施設が集まっています。ここには路線の運行を支える車両基地が設けられており、その敷地内には北九州高速鉄道の本社社屋も立地しています。これらの施設のさらに東隣を、JR九州の日田彦山線が並行して通っています。

駅前から東方向へ伸びる主要な道路は、途中で日田彦山線と立体交差する橋梁を渡り、その先に位置する「丘の観音（たけのかんのん）トンネル」へと続いており、周辺地域へのアクセスを担っています。

車両基地と本社のユニークな特徴

隣接する車両基地は、モノレールならではの特徴的な設計が採用されています。限られた敷地の中で効率的に車両を収容するため、線路は渦巻き状の複雑なレイアウトで構成されています。また、本社社屋周辺の景観にも工夫が凝らされています。社屋に隣接する敷地の植栽は、地上から見ても美しいですが、上空から眺めると北九州高速鉄道の社章と「モノレール」という文字が浮かび上がるように計算されて植えられており、会社のシンボルをアートとして表現しています。

隣接駅

北九州高速鉄道小倉線における当駅の隣駅は、志井駅（駅番号12）です。当駅が終点のため、隣接する駅は小倉駅方面へ向かう志井駅のみとなります。

その他

本駅に関連する情報として、日本の鉄道駅一覧などの項目や、北九州モノレールの公式サイトへの外部リンクが挙げられます。

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