企画工場なりあがり

企画工場なりあがり

『企画工場なりあがり』は、2005年4月5日から12月15日まで、TBS系列の一部テレビ局で放送された単発特別番組枠です。この番組は、毎週火曜日から木曜日の深夜24時55分から25時25分に放送され、1つの企画につき2週にわたって放送されるという、当時としては珍しい帯番組形式を採用していました。司会はTBSのアナウンサーが務め、実験的な企画を多数放送しました。

番組の概要

この番組の最大の特徴は、帯番組でありながら、放送時間が一定でなかった点です。プロ野球中継の影響で放送時間が繰り下がり、深夜2時を過ぎることも度々ありました。そのため、同じ企画であっても視聴率が安定せず、バラつきが見られるという課題がありました。

番組の目標は、公式ホームページにも記載されている通り、ゴールデンタイムで放送できるような新番組を開発することでした。しかし、実際に放送された企画の多くは深夜番組向けのものが多く、下ネタを含むものも少なくありませんでした。そのため、ゴールデンタイムに進出できるような企画はごくわずかでした。主にクイズ番組の企画が多く、実際にこの枠からゴールデンタイムに進出した番組は、「放送ヲ阻止セヨ」と「へいきんち」の2本のみでした。

放送された主な企画

以下に、2005年にTBSで放送された主な企画を紹介します。

プライス4（4月5日 - 4月14日）：提示された4つの商品の値段を当てるクイズ。
KASETSU（4月19日 - 4月28日）：様々な仮説を紹介する番組。
100げっちゅ〜（5月3日 - 5月12日）：様々な数字を足し引きして合計値を100に近づけるゲーム。
ザ・フィックス（5月17日 - 5月26日）：ゲストに関するランキングクイズ。ゲストは、解答者がランキングのベスト3を順番通りに当てれば賞金を獲得できる。
2005年8月3日には、プロ野球中継の雨傘番組としてゴールデンタイムの特別番組が制作されましたが、野球中継が予定通り放送されたため、お蔵入りとなりました。しかし、2006年1月3日に「世界ランキングクイズ〜ザ・フィックス〜」として放送されました。
華のガキ国会（5月31日 - 6月9日）：未成年者による模擬国会。
キズナ（6月14日 - 6月23日）：詳細不明。
ジョーズ（6月28日 - 7月7日）：徐々に上手くなる絵を見て、何を描いているかを当てるクイズ。「クイズ どんなMONだい?!」に類似したフォーマット。
放送ヲ阻止セヨ（7月12日 - 7月21日）：2006年1月5日にゴールデンタイムで特別番組が放送され、関東地区で14.4%の高視聴率を記録しました。その後も好評を受け、2006年3月29日、2007年1月9日にも特別番組が放送されました。
連想クイズ・ニューロン（7月26日 - 8月4日）：カードに書かれた言葉から連想されるものを当てるクイズ。
実況ちゃんねる。（8月16日 - 8月25日）：2ちゃんねるの実況板を模した企画。視聴者からの評判は芳しくなかった。
チャプター100（8月30日 - 9月8日）：あるテーマに沿った100個の事柄を暗記し、出題される問題に答えるゲーム。
ロンブン（9月13日 - 9月22日）：詳細不明。
メル恋（9月27日 - 10月6日）：詳細不明。
O to 9（オー・トゥー・ナイン）（10月11日 - 10月20日）：ギャンブルゲーム「レッドドッグ」を基にしたゲーム番組。
クイズ!アソシエーター（10月25日 - 11月3日）：出題された複数のクイズの正解から連想されるものを当てるクイズ。
へいきんち（11月8日 - 11月17日）：あるものの平均値より上か下かを当てるクイズ。『アップダウンクイズ』のゴンドラのようなものが上下する演出が特徴。
ザ・カゼオケSHOW（11月22日 - 12月1日）：ことわざ「風が吹けば桶屋が儲かる」を題材にしたクイズ番組。
ブチギレ!コロシアム（12月6日 - 12月15日）：詳細不明。

まとめ

「企画工場なりあがり」は、帯番組という形態を取りながら、柔軟な番組作りを目指した実験的な試みでした。多くの企画が生まれ、その中にはゴールデンタイムに進出する人気番組も生まれましたが、放送時間の変動や企画のバラエティさゆえに視聴率が安定しないという課題も残しました。しかし、この番組で培われた経験は、その後のテレビ番組制作に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

関連項目

TBSテレビ制作番組一覧

外部リンク

* 企画工場なりあがり(TBS)

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