伊万里市立国見中学校

伊万里市立国見中学校

伊万里市立国見中学校は、佐賀県伊万里市東山代町長浜に所在する公立中学校です。1958年に設立されたこの学校は、伊万里市立二里中学校と伊万里市立東山代中学校の二校が統合して誕生しました。2018年には創立60周年を迎え、地域の教育の発展に寄与してきた歴史を持っています。

校訓と校章

国見中学校の校訓は「自主・誠実・勇気」であり、これは生徒たちに自立した行動と誠実な態度、勇気を持って取り組むことを促すものです。また、校章には「中」という文字が中心に配置されており、学校のアイデンティティを象徴しています。

校歌

校歌は、碇登志雄の作詞と陶山聡の作曲によるもので、全部で3番から成り立っています。一番では校名「国見」が詠まれ、各番の終わりには「若き日よ月よ」というフレーズが繰り返され、学校の理想や夢を表現しています。

通学区域

この中学校の通学区域には、伊万里市立二里小学校区と伊万里市立東山代小学校区が含まれています。これにより、地域の小学校からのスムーズな移行が図られています。

歴史の詳細

1958年以前の沿革

国見中学校の歴史は、1947年にさかのぼります。この年、学制改革により新制中学校が設立され、二里村立二里中学校と東山代村立第一中学校がそれぞれの地で設立されました。両校ともに、経年で校舎が整備され、教育環境は徐々に改善されていきました。

1954年に町村合併が行われ、両校は伊万里市立の名称に改称されその後、1958年に二校の統合が決定され、国見中学校が設立されました。設立当初は、生徒794名が在籍し、その教育活動が始まりました。最初は旧・二里中学校を「西校舎」、旧・東山代中学校を「東校舎」として利用しながら、新しい校舎の建設が進められました。

建物の発展

1959年には第一期工事が完了し、2年生と3年生が新しい校舎に移りました。さらに1960年には第二期工事が終了し、全学年が新校舎での授業を受けることができるようになりました。それに伴い、分散授業が解消され、教職員や生徒の利便性が向上しました。

以降、体育館、管理棟、給食制度などが整備され、学校の施設が充実する様子が見て取れます。1973年には体育部室、1974年には運動場の拡張も行われました。

新たな校舎が2010年に完成し、それに伴って更なる移転が完了しました。2011年には新しい部室が完成し、教育環境がさらに向上しました。最近では、2022年に伊万里市立滝野中学校が統合されるなど、地域における教育体制の再編成も進められています。

交通アクセス

国見中学校へのアクセスは、最寄りの鉄道駅である松浦鉄道西九州線の「川東駅」や、西肥自動車の「国見中学校前」バス停を利用することができます。また、国道204号や国道498号が近くを通っており、交通の便も良好です。

周辺環境

学校周辺には、佐賀県立伊万里実業高等学校の農業キャンパスがあり、地域の教育環境を支えています。また、大里保育園や西願寺もあり、地域との密接なつながりがありますかつては伊万里市民病院が近隣にありましたが、2012年に閉院したことは地域に影響を与えました。

伊万里市立国見中学校は、地域と共に歩みながら教育の質を高め続ける学校であり、多くの生徒の成長を支えています。

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