伊丹市立博物館

伊丹市立博物館について

伊丹市立博物館は、兵庫県伊丹市千僧に位置していた公立博物館です。1972年（昭和47年）に開館し、2022年（令和4年）3月末をもって閉館しました。長年にわたり、伊丹市の歴史、文化、自然に関する資料の収集、調査研究、展示活動を行ってきました。

閉館後、その機能は伊丹市立美術館、伊丹市立工芸センターなどと統合され、2022年4月に新たに開館した「市立伊丹ミュージアム」へと引き継がれました。旧博物館の建物は2023年4月1日から解体工事に入り、その歴史に幕を下ろしました。

概要

伊丹市立博物館は、伊丹市に関する歴史、考古、民俗資料を収集、調査、研究し、その成果を刊行物として発表していました。年間3回の企画展を開催し、幅広いテーマで伊丹の文化を紹介していました。また、各種講座やイベントも実施し、市民の学習機会の提供にも努めていました。

開館当初は、伊丹市立図書館が隣接していましたが、2012年7月に図書館が宮ノ前へ移転。旧図書館の建物は、伊丹市防災センターとして活用されています。博物館自体も、伊丹市役所の建て替え計画に伴い、市役所裏手の現本館からみやのまえ文化の郷の日本庭園内へ新築移転する計画が進められました。そして、2022年4月に「市立伊丹ミュージアム」として生まれ変わりました。

各階の構成

1階：
伊丹市の歴史に関する出版物や、伊丹廃寺跡、伊丹城跡などの発掘調査資料を閲覧できるスペースがありました。伊丹の歴史研究に欠かせない貴重な資料が提供されていました。

2階:
常設展示室では、「伊丹の自然と歴史」をテーマに、古代の御願塚古墳から近代の民具まで、伊丹市にゆかりのある幅広い資料を展示していました。伊丹の歴史の流れを体系的に理解できる構成となっていました。また、常設展示とは別に、様々なテーマで企画展も開催していました。

地下1階、地下2階:
地下には、歴史資料、考古資料、民俗資料が収蔵されていました。これらの資料は、博物館の展示や研究活動に活用され、伊丹の文化財保護に貢献していました。

開館情報

休館日：月曜日、毎月末日、12月28日 - 1月3日
入館料：無料
その他：ひょうごっ子ココロンカードの対象施設でした。

博物館へのアクセス

電車：JR福知山線伊丹駅下車後、伊丹市営バスに乗り換え、「市役所前」バス停で下車。

周辺施設

伊丹市役所
千僧今池

外部リンク

* 伊丹市立博物館（2021年3月5日アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project

まとめ

伊丹市立博物館は、伊丹の歴史と文化を伝える重要な役割を担っていました。現在は市立伊丹ミュージアムにその機能が引き継がれていますが、この博物館が果たした地域文化への貢献は、長く記憶されることでしょう。

もう一度検索