ひょうごっ子ココロンカード

ひょうごっ子ココロンカード：兵庫の子どもたちの文化体験を豊かにする取り組み

ひょうごっ子ココロンカード（通称：ココロンカード）は、兵庫県内の小学生と中学生を対象とした優待カードです。このカードを提示することで、県内各地の博物館や美術館、公園などの指定施設に無料で入場できます。特別展など一部対象外の展示会もありますが、子どもたちの文化体験を促進する上で大きな役割を果たしています。

カードの配布と利用

ココロンカードは、小学校に入学する際に配布されます。転入や紛失の場合も、学校への申請で再発行が可能です。1992年度から開始されたこの事業は、県内の子どもたちの学習機会の拡大に貢献しており、学校外学習の活性化にも繋がっています。

対象施設の広範囲なネットワーク

平成23年度時点では、県内176箇所の施設がココロンカードの対象となっています。県立施設に加え、市町立施設や私立施設も含まれており、地域全体で子どもたちの学習支援体制が構築されています。対象施設は、神戸地区、阪神南地区、阪神北地区、東播磨地区、北播磨地区、中播磨地区、西播磨地区、但馬地区、丹波地区、淡路地区と、県内各地に広範囲に渡っています。それぞれの地域で、歴史、自然、芸術に触れることができる施設が用意されていることがわかります。

具体的な対象施設例

ココロンカードが利用できる施設の例として、以下のような県立施設が挙げられます。

兵庫県立歴史博物館（姫路市）
兵庫県立考古博物館（播磨町）
兵庫県立人と自然の博物館（三田市）
兵庫県立美術館（神戸市）
兵庫陶芸美術館（丹波篠山市）
兵庫県立円山川公苑美術館（豊岡市）
兵庫県立フラワーセンター（加西市）
兵庫県立播磨中央公園四季の庭（加東市）
兵庫県立淡路夢舞台公園温室（淡路市）
舞子公園舞子海上プロムナード（神戸市）
* 人と防災未来センター（神戸市）

これ以外にも、多くの市町立施設や私立施設が対象となっています。

ココロンカードスタンプラリー

2016年度には、ココロンカードを活用したスタンプラリーが開催されました。県立施設7箇所を含む28箇所の施設が参加し、子どもたちが積極的に施設を訪れる機会を増やす取り組みが行われました。スタンプラリーは、学習意欲の向上だけでなく、地域社会との繋がりを深める上でも有効な手段と言えるでしょう。

ココロン：兵庫県民運動のシンボル

ココロンカードの表面には、兵庫県民運動のシンボルマークである「ココロン」が描かれています。永田萠氏によって1991年に制作されたこのマスコットキャラクターは、親しみやすさと、兵庫県の自然豊かなイメージを象徴しています。

類似の取り組み

兵庫県以外にも、同様の取り組みとして、神戸市の「のびのびパスポート」や、姫路市の「どんぐりカード」などがあります。これらのカードは、地域の子どもたちの学習や文化体験を支援する上で、重要な役割を果たしています。

まとめ

ひょうごっ子ココロンカードは、兵庫県の子どもたちの豊かな学習機会を保障する重要な制度です。対象施設の充実、スタンプラリーなどのイベント開催などを通して、今後も更なる発展が期待されます。このカードを通じて、子どもたちが地域社会との繋がりを深め、学習意欲を高めていくことを願っています。

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