伊勢二見鳥羽ライン

伊勢二見鳥羽ラインの概要

伊勢二見鳥羽ライン（いせふたみとばライン）は、三重県伊勢市の朝熊町から始まり、二見町江を経て楠部町までを結ぶ道路です。この地域の発展と交通の便を向上させるために設立されました。以前は伊勢二見鳥羽有料道路と呼ばれ、高速道路並みの機能を持っていましたが、2017年に公共の資産として無料開放されました。

道路の基本情報

• - 起点：三重県伊勢市朝熊町（鳥羽市境・鳥羽IC）
• - 終点：三重県伊勢市楠部町（伊勢IC）
• - 総延長：10.4 km

- うち国道42号区間：5.1 km
- うち三重県道37号鳥羽松阪線区間：5.3 km
- うちかつての有料区間：3.7 km

• - 道路規格：第3種第2級

歴史的背景

伊勢二見鳥羽ラインは、地域の交通渋滞を解消するために1994年に開通しました。開通以前、国道42号や三重県道37号は混雑していたため、交通の流れをスムーズにする目的がありました。開通により、伊勢市と鳥羽市間の移動時間が、約14分短縮されたとされています。また、この道路は1994年に開催された世界祝祭博覧会（通称：まつり博）への主要なアクセス路でもありました。

重要な出来事

• - 1987年（昭和62年）: 工事が始まる。
• - 1994年（平成6年）: 完全開通。開通式が行われ、同時にまつり博の開催期間中は、側道の交通規制が実施されましたが、予想された通行規制は実現しませんでした。
• - 2001年（平成13年）: ETCの導入ではなく、料金自動収受システムが導入され、料金所が無人化しました。
• - 2013年（平成25年）: 松下JCTが供用開始され、第二伊勢道路と接続されました。
• - 2015年（平成27年）: 二見JCTから松下JCT間が土砂崩れにより通行止めになりましたが、復旧作業が急ピッチで進められました。
• - 2017年（平成29年）: ついに無料化が実現し、公共の道路として利用されることとなりました。

交通状況と利用状況

開通当初、交通量は非常に多く、1994年には最高で250万台を記録しました。その後は、平均で160万台程度の交通量を維持するようになりました。この道路は、旅行やビジネスでも非常に利用されており、伊勢市から鳥羽市へのアクセスにおいて重要な役割を果たしています。

その他のインフラ

伊勢二見鳥羽ラインには、伊勢ICや二見JCTなど、いくつかのインターチェンジが設けられています。両側には側道も整備されており、通行する車両の流れをスムーズにする目的があるとともに、各施設へのアクセスを容易にしています。

結論

伊勢二見鳥羽ラインは、三重県の重要な交通路として、地域経済や観光業に寄与している道路です。交通渋滞の解消とともに、多くの市民や観光客に利用され続けており、地域の発展に大きく貢献しています。

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