伊勢市立図書館

伊勢市立図書館：歴史と地域に根ざした図書館サービス

伊勢市立図書館は、三重県伊勢市に位置する公共図書館です。伊勢図書館と小俣図書館という2つの主要拠点と、市内各地のコミュニティセンターに設置された13の分室から構成されています。両図書館は、株式会社図書館流通センターが指定管理者として運営を行い、効率的な図書館サービスを提供しています。

歴史：明治時代からの歩み

伊勢市立図書館の歴史は古く、明治9年（1876年）に設立された「交修図書室」に遡ります。これは、地域住民の啓蒙活動の一環として設立された図書室で、その後、度会郡教育会第一支会による運営を経て、宇治山田市立図書館へと発展しました。戦後、伊勢市立図書館と改称され、現在に至ります。

幾度かの移転を経て、1992年には八日市場町に新館が建設され、コンピュータシステムの導入も実現しました。2005年には、市町村合併に伴い、旧伊勢市と旧小俣町にあった図書館を統合し、現在の伊勢市立図書館となりました。その後も、指定管理者制度の導入やシステム統合など、図書館運営の効率化とサービス向上のための取り組みが継続的に行われています。

2006年には伊勢図書館、2009年には小俣図書館にも指定管理者制度が導入され、図書館流通センターによる運営体制が確立しました。両館のウェブサイト統合や図書館だよりの共通化なども実施され、利用者にとってより分かりやすく便利な図書館運営を目指しています。2010年には、三重県で初めて雑誌スポンサー制度を導入するなど、時代の変化に対応した新たな試みにも積極的に取り組んでいます。

伊勢図書館：充実した施設とサービス

伊勢図書館は鉄骨鉄筋コンクリート造の3階建て建物です。1階には一般閲覧室や児童閲覧室、事務室があり、2階にはふるさと文庫、レファレンス室、視聴覚室、学習室、会議室などの多様な施設が備えられています。3階は書庫となっています。音声・拡大読書器も設置され、利用者の多様なニーズに対応できるよう配慮されています。

小俣図書館：地域に密着した図書館

小俣図書館も鉄骨鉄筋コンクリート造の3階建てで、一般閲覧室、児童閲覧室の他、歴史民俗資料室、視聴覚室、学習室、会議室などが完備されています。小俣図書館は、1996年に小俣町図書館として開館し、三重県で初めて「まちづくり施設整備基準（ハートビル法）」に適合した図書館として注目を集めました。現在も、地域住民に親しまれる、地域に密着した図書館として、重要な役割を担っています。

コミュニティセンター分室

伊勢市立図書館は、2つの主要拠点に加え、市内13箇所のコミュニティセンターに分室を設置しています。これにより、地域住民は自宅近くで図書館サービスを利用することができ、図書館へのアクセス向上に貢献しています。

利用案内

伊勢市立図書館では、伊勢図書館、小俣図書館のどちらでも蔵書の貸出・返却が可能です。また、各分室や市内各所のブックポストでも返却できます。貸出点数や貸出期間などの詳細は図書館のウェブサイトでご確認ください。

アクセス

伊勢図書館と小俣図書館には、公共交通機関や自家用車でのアクセスが可能です。詳細は図書館のウェブサイトに掲載されています。

まとめ

伊勢市立図書館は、長い歴史と地域住民への貢献を背景に、現在も進化を続けています。充実した施設、多様なサービス、そして地域に根ざした運営は、多くの市民に愛され、利用されています。今後も、地域社会の学習拠点として、さらなる発展が期待されます。

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