伊勢志摩 (女優)

伊勢 志摩（いせ しま）

1969年8月9日生まれ、日本の女優。俳優として「大人計画」に所属し、劇団の核となるメンバーの一人として、またテレビ、映画、舞台など幅広い分野で精力的に活動を展開しています。

大人計画での活動とキャリア

伊勢志摩さんのキャリアは、舞台作品『猿ヲ放ツ』への参加を機に、松尾スズキ率いる劇団「大人計画」へと繋がります。以降、同劇団の公演には欠かせない存在となり、独特の世界観の中で個性豊かなキャラクターを演じてきました。大人計画での経験は、彼女の俳優としての土台を築き、その後の多様な活動へと繋がっています。劇団公演以外にも、さまざまなプロデュース公演や客演を通じて、その演技の幅を広げています。

テレビドラマでの活躍

テレビドラマの世界でも、伊勢志摩さんは印象的な役柄を数多く演じています。1991年の『世にも奇妙な物語』出演を皮切りに、数々の作品に登場。特に、国民的な人気を博したNHKの連続テレビ小説『あまちゃん』（2013年）で花巻珠子役を演じたことは、その知名度をさらに高めました。また、『リーガルハイ』（2013年）や『時効警察はじめました』（2019年）、『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』（2020年）といった人気シリーズや話題作へのゲスト出演も多く、その存在感を示しています。近年では、連続テレビ小説『虎に翼』（2024年）や『下剋上球児』（2023年）など、話題のドラマにもコンスタントに出演しており、様々な役柄で物語に深みを与えています。

映画・配信ドラマ・バラエティ

映画作品への出演も多数あります。『笑の大学』（2004年）、『紙の月』（2014年）、『ウェディング・ハイ』（2022年）、『1秒先の彼』（2023年）など、コメディからシリアスまで幅広いジャンルの作品で、物語の重要なアクセントとなる役を演じています。配信ドラマでもNetflixやDisney+、Huluといったプラットフォームの作品に出演し、新しい視聴者層にもリーチしています。また、バラエティ番組への出演や、ラジオ番組『月曜ACTION』では宮藤官九郎の代打としてパーソナリティを務めるなど、俳優という枠にとどまらない活動も見せています。

舞台表現の深化

伊勢志摩さんの活動の中心の一つである舞台は、その真骨頂とも言えます。大人計画の代表作である『ふくすけ』には複数回出演し、主要な役柄を務めています。他にも、『遊園地再生事業団』や『阿佐ヶ谷スパイダース』といった外部の劇団への客演、ウーマンリブ公演への参加など、様々な演出家や俳優との共演を通じて、舞台俳優としての表現力を磨き続けています。2024年以降も『ふくすけ』や『主婦 米田時江の免疫力がアップするコント6本』など、精力的に舞台に立っており、そのエネルギーは衰えることがありません。

まとめ

伊勢志摩さんは、大人計画で培われた独特の感性を武器に、テレビ、映画、舞台と、あらゆるメディアで存在感を放つ個性派女優です。時にコミカルに、時にシリアスに、演じる役に命を吹き込み、観る者に強い印象を残します。脇を固める役柄であっても、その確かな演技力と唯一無二のオーラで、作品世界に不可欠な彩りを加えています。今後も、その活躍から目が離せません。

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