伊号第二十二潜水艦

伊号第二十二潜水艦

伊号第二十二潜水艦（いごうだいにじゅうにせんすいかん）は、大日本帝国海軍が建造した伊十六型[[潜水艦]]の4番艦です。1937年の第三次海軍補充計画に基づいて川崎重工業神戸造船所で起工され、1941年3月に竣工しました。

艦歴

竣工から太平洋戦争開戦まで

竣工後、伊22は横須賀鎮守府に所属し、第六艦隊第一潜水戦隊第三潜水隊に編入されました。第三潜水隊は、かつて存在した同名の部隊が解隊されて以来、5代目となるものでした。

真珠湾攻撃

太平洋戦争開戦時、伊22は特殊潜航艇「甲標的」を搭載できるように改装され、真珠湾攻撃に参加しました。1941年12月7日、真珠湾口沖で甲標的を発進させ、その後、爆発音を聴取。搭載艇はアメリカ軍の駆逐艦に発見され、攻撃を受けました。艇は最終的に沈没し、搭乗員は戦死しました。伊22自身は爆雷攻撃を受けましたが、損傷はありませんでした。その後、ジョンス[[トン島]]を砲撃し、クェゼリンに帰投しました。

その後の作戦行動

1942年1月、伊22はオアフ島南東沖で哨戒活動を行い、その後フレンチフリゲート礁を偵察。2月には横須賀に帰投しました。3月には第八潜水戦隊に所属が変更されました。

4月、伊22はドーリットル空襲を受け、アメリカ機動部隊を追撃するも遭遇できませんでした。その後、MO作戦に参加し、ガダルカナル島南西沖に展開。トラック島で甲標的を搭載後、シドニー港攻撃に参加しました。5月31日、シドニー沖で甲標的を発進させましたが、艇は豪哨戒艇の攻撃を受け、沈没。搭乗員は自決しました。伊22はその後、ウェリン[[トン]]やオークランドを偵察し、クェゼリンへ帰投しました。

消息不明と最期

9月、伊22はレンネル島南西沖に進出。10月1日には輸送船団を発見しました。10月4日の艦位報告を最後に消息不明となりました。アメリカ側の記録では、10月6日にアメリカ軍のPBY カタリナが潜航中の潜水艦に対し爆雷攻撃を行い、重油と気泡が浮かび上がるのを確認しており、これが伊22の最期であると推測されています。乗員100名全員が戦死し、サンクリストバル島近海に沈没したとされています。

11月、伊22はソロモン諸島方面で亡失と認定され、12月15日に除籍されました。

歴代艦長

艤装員長
藤井明義 中佐
殿塚謹三 少佐
揚田清猪 中佐
艦長
揚田清猪 中佐
* 成沢千直 少佐

総括

伊号第二十二潜水艦は、太平洋戦争の初期から中期にかけて、数々の重要な作戦に参加しました。真珠湾攻撃やシドニー港攻撃など、特殊潜航艇を運用する作戦にも従事し、その活動は日本の潜水艦戦史において重要な位置を占めています。最終的にソロモン諸島方面で消息を絶ち、その生涯を終えましたが、乗組員の勇敢な戦いは後世に語り継がれるべきでしょう。

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