伊奈忠家

伊奈忠家

伊奈忠家（いな ただいえ）は、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将です。特に、江戸初期に関東代官として活躍した伊奈忠次の父として知られています。

生涯

当初、忠家は徳川家康に仕え、三河国小島城主を務めていました。しかし、永禄6年（1563年）に発生した三河一向一揆では、兄たちとともに一揆側に加担し、徳川家を離れることとなります。その後、天正3年（1575年）の長篠の戦いでは、松平信康の部隊に所属して武功を挙げました。これを機に信康に仕えることになりますが、天正7年（1579年）に信康が自害させられると、再び徳川家を離れることになりました。

その後、忠家は三河一向一揆後に和泉国堺に移っていた兄の貞吉を頼り、子の忠次とともに堺へと移り住みます。天正12年（1584年）の小牧・長久手の戦いでは、井伊直政の隊に所属して再び武功を挙げました。この戦いの後、忠家は織田信雄に仕えることとなります。しかし、天正18年（1590年）に信雄が改易となると、忠家はすでに徳川家に帰参していた子の忠次を頼りました。

このように、伊奈忠家は徳川家康に仕えた後、一揆への参加や信康の自害といった出来事により、幾度か主君を変えながらも、戦国時代を生き抜いた武将でした。

参考文献

* 「寛政重修諸家譜」巻第931

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