伊東辰彦

伊東辰彦氏は、1952年生まれの日本の音楽学者です。音楽学の博士号を持ち、現在は国際基督教大学名誉教授、順天堂大学特任教授として活躍されています。東京都在住。

学歴

国際基督教大学教養学部人文科学科卒業
ニューヨーク州立大学ストーニブルック校音楽学部修士課程修了、M.A.（西洋音楽史）
デューク大学大学院音楽学部博士課程修了、Ph.D.

経歴

国際基督教大学教養学部人文科学科(音楽専攻)を卒業後、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校音楽学部修士課程を修了(M.A.)、さらにデューク大学音楽学部博士課程を修了(Ph.D.)されました。国際基督教大学教養学部アーツサイエンス学科前教授(音楽学)、同大学院比較文化研究科前教授、同大学教養学部長、宗教音楽センター長、インスブルック大学音楽学研究所客員教授、国際音楽資料情報協会(IAML)日本支部長などを歴任されています。

現在は、国際基督教大学名誉教授、同特別嘱託、立教大学兼任講師を務められています。また、キリスト教礼拝音楽学会会長、国際音楽文献目録委員会(RILM)日本国内委員会委員長としてもご活躍中です。

NHK-TV『ららら♪クラシック』では、「私はあなたを飽きさせない！[ハイドンの『驚愕』交響曲に関して]」(2014年9月)、「いぶし銀の魅力[ハイドンの弦楽四重奏曲『皇帝』]」(2016年9月)に出演。NHK-FM『オペラ・ファンタスティカ』では、「バッハのマタイ受難曲」(2018年3月)に出演するなど、メディアを通じても音楽の魅力を伝えています。

主な著作

単著

『天才音楽家たちの友情記念帳』（講談社選書メチエ、2002年）

論文等

「バッハと友情記念帳の伝統」『バッハ全集第4巻』（小学館 、1998年9月）
「蘇るハイドンの姿：オペラの時代の交響曲が実らせたもの」（NHK交響楽団『フィルハーモニー』、2007年）
「大学における音楽教育の意味 ―19 世紀末アメリカの大学場合再考」『立教経済学研究』（2012年）
「モーツァルトにおける、怒れる女性の表象 ―『魔笛』の夜の女王と『イドメネオ』のエレットラをめぐる考察―」文藝別冊『モーツァルト』（河出書房新社、2013年9月）

伊東先生のご研究は、西洋音楽史における作曲家たちの作品分析はもとより、彼らの人間関係や時代背景にも光を当て、多角的な視点から音楽の魅力を解き明かしています。また、教育者として、次世代の音楽研究者を育成することにも尽力されています。学会の要職を歴任されるなど、日本の音楽界における貢献は計り知れません。

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