伊藤広規

伊藤広規（いとう こうき）

東京都足立区出身のベーシスト、音楽プロデューサーである伊藤広規。その音楽キャリアは多岐にわたり、日本の音楽シーンに深く貢献しています。

生い立ちと音楽との出会い

荒川区で運送業を営む家庭に生まれた伊藤広規。幼少期、自宅に引き取られたピアノがきっかけで音楽に触れ始めました。兄弟の中で唯一ピアノを習い、その後、中学校では吹奏楽部、高校ではドラムス、ギターを経験。20代前半には、バンド仲間からの誘いをきっかけにベースを手にすることとなりました。

プロとしての活動

1977年、新川博、青山純、牧野元昭と共に「マジカルシティ」を結成し、プロとしての活動をスタート。1979年には山下達郎と出会い、以降、山下達郎のレコーディングやライブ活動に欠かせない存在となります。

1990年には、青山純とのリズムユニット「A・I」を結成し、セッション録音を開始。1992年には、松原正樹率いる「TRIFORCE」に加入し、ライブ活動やアルバムリリースを行いました。

1997年には、2月生まれのミュージシャンが集まる「FEB」を発起し、毎年恒例のライブとして開催。1999年には、斉藤和義、小田原豊と「SEVEN」を結成し、ライブ活動やアルバムリリースを行いました。

2002年には、2002 FIFAワールドカップでの日本紹介DVD映像音楽を松下誠と制作。同年、山下達郎サポートメンバーによる「NELSON SUPER PROJECT」でライブ活動、アルバムリリース。

2005年には、minkのライブサポートで渡仏し、青山純と共にパリコレクションでライブパフォーマンスを披露。2007年には、ハイクオリティーなバンド「Future Days」を始動させました。

また、同年にはFuture Daysの母体である松下誠とのアンビエントプロジェクト「NEBULA」のライブを、映像やダンスパフォーマンスと組み合わせた複合音楽として展開。南沢KAZとのアーバンブルースDUO「KK Session」も始動させました。

2008年には、「NELSON SUPER PROJECT」のセカンドアルバムをリリース。自己レーベルBASS&SONGSを立ち上げ、初のソロアルバムをリリースしました。

2010年には、森園勝敏、向山テツとアートロックバンド「THLEE OF US」を立ち上げ、2011年には東日本大震災の支援のため、「広規チャリティープロジェクト」を立ち上げ、被災地支援を開始。アコースティックユニット「森園・伊藤」も立ち上げました。

2012年には、伊藤広規＆His Friendsのアルバムをリリースし、全国でリリースライブを展開。2008年のソロアルバムに新曲を加え再リリース。青山純とのA・Iの初アルバム化も実現しました。

2013年には、「Guitar☆Man」のライブプロデュースを開始し、伊藤広規、松下誠による三部作CDをリリース。2014年には、音楽プロデューサーとして小野健悟、Canae、TheVeryGoodの3組をプロデュースし、それぞれのCDをリリース。2015年には、和楽器ポップスユニット菜菜星をプロデュースしました。

多岐にわたる活動

伊藤広規は、NEBULA、FUTURE DAYS、KK Session、THLEE OF US、NELSON SUPER PROJECT、A ! CLOVER、SEVEN、FEB、A・I、Koki & His Friends、Koki Tetragonなど、数多くのバンドで活動。

レコーディングやライブにも数多く参加しており、山下達郎、竹内まりや、美空ひばり、斉藤和義、松任谷由実、高中正義、大滝詠一、井上陽水、大貫妙子、中島みゆき、MISIA、mink、今井美樹、本田美奈子.、佐藤博、小曽根真人、喜納昌吉、松原正樹、森園勝敏、柳ジョージ、ジョニー吉長、B'z、織田哲郎、下村成二郎、財津和夫、徳永英明、甲斐よしひろ、鈴木雅之、小林旭、松岡直也、久石譲、松たか子、鈴木トオル、平井堅、SMAP、CHEMISTRY、TOKIO、TRF、Canae、TM NETWORK|TM_NETWORK、雪村いづみ、堀江由衣など、幅広いアーティストをサポートしています。

また、SPYCE、Canae、TheVeryGood、菜菜星などのプロデュースも手掛けています。

伊藤広規は、日本の音楽シーンを支える重要なベーシスト、音楽プロデューサーとして、今後もその活躍が期待されています。

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