伊藤渉

伊藤渉について

基本情報

伊藤渉（いとう わたる、1969年11月13日生まれ）は、日本の政治家であり、公明党に所属する衆議院議員です。彼はこれまでに5期にわたり議席を務めています。

生い立ち

伊藤は愛知県名古屋市南区で、ペンキ職人の家庭に生まれ育ちました。小学校から中学校までは名古屋市立笠東小学校及び本城中学校を卒業し、柔道部の主将を務めました。高校は名古屋市立菊里高等学校を卒業後、大阪大学の工学部土木工学科に進み、土木工学を学びました。また、高校と大学時代にはラグビー部にも所属し、フッカーとしてプレーをしていました。

JR東海でのキャリア

伊藤は1994年に大阪大学大学院の修士課程を修了し、同年にJR東海に入社しました。そこで新幹線の運転免許を取得し、総合企画本部や建設工事部、さらには新幹線鉄道事業本部などで勤務し、名古屋駅周辺での開発事業にも関わりました。

政治家としてのキャリア

2005年にJR東海を退職後、衆議院愛知4区の候補者として公明党から公認を受けました。その年の衆議院議員総選挙では、比例東海ブロックから立候補し初当選を果たしました。以降、彼は2012年から2021年までの各選挙において、比例東海ブロックで当選を重ね、5期連続で国会議員として活動しています。

伊藤は、2020年には菅義偉内閣で財務副大臣に就任し、予算編成や財政投融資などを担当しました。2021年も同役職を続け、持続的な経済成長を目指した活動に力を入れています。

愛知16区への擁立と辞退

2023年3月には愛知16区からの出馬が決定しましたが、その数ヶ月後には体調不良を理由に出馬を辞退する意向を示しました。党は彼に代わり、愛知県議会議員の犬飼明佳を擁立すると発表しました。伊藤の体調を重視しつつ、これからの議員活動に専念する意向が明らかになりました。

政策と主張

伊藤は憲法改正に関しては賛否を分けており、特に緊急事態条項の設定には反対の意向を示しています。また、安全保障については、敵基地攻撃の必要性については慎重な姿勢を取っています。彼は日本の外交方針に関しては、政府の現在の方向性を支持する意向を示しています。

ジェンダーに関しては、選択的夫婦別姓制度の導入に賛同し、同性婚の法改正には支持を示していますが、その具体的な制度化には慎重です。他の政策では、消費税率の維持や国会議員の被選挙権年齢の引き下げも支持しています。

現在の役職と活動

伊藤は現在、衆議院において国土交通委員会や決算行政監視委員会の理事を務めており、様々な議員懇話会の幹事として活躍しています。また、内閣の一員として、重要な政策課題に関わっています。彼の幅広い活動は、政治家としての経験と専門性を活かしており、地域社会の諸問題に対する貢献を目指しています。

結論

伊藤渉は、愛知県を基盤にした政治活動を行いながら、さまざまな政策課題に取り組んでいる政治家です。彼の経歴は、土木工学の専門家から政治の舞台への転身を象徴しており、今後の活躍にも期待が寄せられています。

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