伊藤直人:タイガーマスクを纏ったジャンプ界の勇者
伊藤直人(いとう なおと)は、
1969年8月15日生まれ、
北海道稚内市出身の元ノルディック
スキージャンプ選手。
5歳からジャンプを始め、その才能を開花させました。兄の伊藤克彦も元複合選手で、W杯出場経験を持っています。下川町立下川中学校3年時には全国中学2位に入賞し、その実力を示しました。東海大四高に進学後、2年で世界ジュニア選手権代表に選出され、3年時にはインターハイで優勝。
北海道東海大学に進学後、1991年の札幌
ユニバーシアード大会では、個人戦(ノーマルヒル、ラージヒル)と団体戦の3冠を達成。その名を ప్రపంచ中に知らしめました。
1992年には雪印乳業に入社。選手として活動を続け、1995年のW杯ファルン大会(スウェーデン、ラージヒル)で3位入賞を果たし、自己最高成績を記録。同年には
ノルディックスキー世界選手権代表にも選出されました。
伊藤直人の名前は、1968年から連載された人気漫画「
タイガーマスク」の主人公、伊達直人と一字違いであることから、親近感を覚えたファンも多かったようです。これにちなんで、彼はヘルメット、フェースガード、ジャンプスーツをトラ柄で統一し、ファンにアピールしました。このユニークなスタイルは、彼のトレードマークとなり、多くの人々に記憶されています。
特筆すべきは、このトラ柄のヘルメットとフェースガードが、彼の姪である伊藤有希選手に譲られたことです。伊藤有希選手は、
2008年春までこのヘルメットを使用し、数々のジャンプ競技会で活躍しました。伊藤直人の魂は、姪によって受け継がれ、空を舞い続けたのです。
主な成績
1994/1995シーズン 総合19位
1995/1996シーズン 総合49位
1996/1997シーズン 総合96位
1995.02.05 ファルン(スウェーデン)ノーマルヒル3位
主な優勝記録
1986.12.13 第6回クナイスル杯ピヤシリジャンプ大会少年組
1986.12.14 第2回吉田杯ジャンプ大会少年組
1987.01.11 第28回雪印杯全日本ジャンプ大会少年組
1987.01.17 第39回全道高校スキー大会
1988.01.20 第40回全道高校スキー大会
1988.01.30 第15回
HTBカップ国際スキージャンプ競技大会少年組
1988.01.31 第29回NHK杯ジャンプ大会少年組
1988.02.11 第37回全国高等学校スキー大会
ノルディックスキー・スペシャルジャンプ
1988.03.29 第9回NHK杯蔵王ジャンプ大会少年組
1990.02.11 第15回飯山市選抜ジャンプ大会成年組
1991.02.11 第16回飯山市選抜ジャンプ大会成年組
1991.03.03 1991年
ユニバーシアード冬季大会(ラージヒル)
1991.03.06 1991年ユニバーシアード冬季大会(団体)
1991.03.09 1991年
ユニバーシアード冬季大会(ノーマルヒル)
1993.12.18 第24回名寄ピヤシリジャンプ大会成年組
1994.03.20 第28回雪印杯全日本ジャンプ旭川大会成年組
* 1995.02.25 第37回
HBCカップジャンプ競技会兼1995コンチネンタルカップジャンプ大会
伊藤直人は、その実力とユニークなスタイルで、日本のジャンプ界に大きな足跡を残しました。彼の功績は、今後も語り継がれることでしょう。
伊藤直人 - 国際スキー連盟のプロフィール