伊藤秀範

伊藤 秀範（いとう ひでのり）

1998年8月22日生まれ。神奈川県横浜市で育ち、元プロ野球選手としてのキャリアを持つ彼は、投手として右投右打のスタイルで知られる。引退後もコーチとして多くの若手選手を育成するなど、野球界において重要な役割を果たしている。

経歴

アマチュアから四国アイランドリーグへ

地元の横浜市立市ヶ尾中学校を卒業後、駒場学園高校に進学。高校時代には那須野巧と同期であり、自身がエース番号を背負っていた時期もあった。しかし、プロ入りは那須野が先であり、彼を身近な目標として捉えていた。高校卒業後は本田技研工業に入社し、狭山野球部で活動したが、出場機会に恵まれず苦悩していた。そんな中、四国アイランドリーグのトライアウトを受験し、見事に合格。2005年に香川オリーブガイナーズに入団し、1年目からエースとして12勝を挙げるなど、活躍を果たした。

その後、2006年シーズンではチームの勝利に大きく貢献し、東京ヤクルトスワローズからドラフトで指名を受け、めでたくプロ野球選手としての道を歩み始める。

NPB時代

伊藤は2007年からNPBでのキャリアがスタート。育成選手としての登録が行われ、背番号は105に決定。3月にはオープン戦に出場し、初先発となった中日戦で勝利を収める。その後、公式戦にも出場し、支配下選手としての登録が発表されるも、シーズン中には苦しい時期を迎えることとなった。特に、初の公式戦先発では期待に反し、苦戦を強いられた。

2008年は二軍スタートとなりながらも、一時的に一軍登録されるものの、その後戦力外通告を受ける。だが、伊藤は現役続行を望み、BCリーグの新潟アルビレックス・ベースボール・クラブに入団することになる。

BCリーグ時代と独立リーグ復帰

2009年には新潟で活躍を見せ、シーズン終了後には自身の意思で退団するもまだ現役姿勢を崩さずにいた。翌年、古巣である香川オリーブガイナーズに復帰。再び背番号14を背負い、しかし2011年には選手契約解除を受けて引退を決意。以降はコーチとして若手選手を育成する等、指導者の道を歩むこととなる。

コーチとしての活躍

香川でコーチに就任してからは、多くの投手をプロの世界へ導く成果を挙げ、特に又吉克樹のフォーム矯正に力を注ぎ、リーグ史上最高の2位指名を実現させるなどした。自身の経験をもとに、選手の成長を促す立場を全うし続けたが、2016年にはコーチを退任。以降は軟式野球や信濃グランセローズでのコーチとしての活動を行った。

人物

伊藤のプロ野球選手としての憧れは、伊藤智仁であり、彼の決め球である高速スライダーを学んでいたという。選手としてのキャリアだけにとどまらず、その後の指導者としても多くの人々に影響を与え続ける存在だ。

もう一度検索