伊藤聖史

伊藤聖史について

伊藤聖史（いとう きよし、1952年11月13日 - 1991年5月8日）は、日本の歌手であり、特にエルヴィス・プレスリーのインパーソネーターとして広く知られています。彼は生前、エルヴィスのスタイルを忠実に再現し、その独自の魅力で多くのファンを魅了しました。

来歴

伊藤はアマチュアとしてキャリアをスタートし、米軍キャンプやライブハウスを中心に活動していました。彼のエルヴィスのコピーは評判を呼び、1982年にはエピック・ソニーからシングル『今夜はシェイクで大騒ぎ!!（SHAKE! SHAKE! SHAKE!）』でプロデビューを果たします。この曲は、作詞に湯川れい子を迎え、作曲は西脇睦宏、編曲は後藤次利が手がけています。

デビュー後、伊藤は「赤羽のプレスリー」や「エルヴィスの伝道師」としての異名でも知られるようになりました。彼は日本におけるエルヴィスのインパーソネーターの先駆者となり、独自の音楽スタイルを確立しました。しかし、1991年5月8日、彼は胃癌により38歳という若さでこの世を去りました。

ディスコグラフィ

伊藤聖史の代表的なシングルには以下のようなものがあります。

• - 『今夜はシェイクで大騒ぎ!!（SHAKE! SHAKE! SHAKE!）』（1982年）

作詞: 湯川れい子
作曲: 西脇睦宏
編曲: 後藤次利
さらにB面には『盗んだキッスはドッキリ甘いぜ』も収録されており、こちらも湯川れい子が作詞を担当しています。

• - CMソング:

アヲハタブルーベリージャムの『ブルーベリー・ヒル』で、ファッツ・ドミノのカバーを披露しました。

• - 参加アルバム:

1986年にリリースされた『WE LOVE KENTO'S Vol.1』において、収録曲『バーニング・ラヴ』で伊藤聖使＆バーニング・ラブ名義で登場しています。

エピソード

1987年、原宿に建立されたエルヴィス・プレスリーの銅像モデルとして伊藤は名を馳せます。この銅像は2009年に神戸へ移転することになりますが、伊藤の手の部分は、ギターが弾けない彼の代わりにビリー諸川がモデルを務めました。また、伊藤はエルヴィスと同じキャデラックを愛車として愛用していた言われています。

さらに、伊藤は教師であった田原俊彦の父の教え子であり、1982年1月18日の夜のヒットスタジオでは田原との共演も果たします。この際、司会者はそのことについて触れるだけでなく、デビュー曲の作詞家である湯川れい子も応援ゲストとして登場しました。

晩年には、2011年2月14日に放送されたフジテレビの特番『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』で、ファンだったクリス松村に紹介されるなど、音楽界での存在感が続いていました。

まとめ

伊藤聖史の業績は、彼のエルヴィス・プレスリーへの献身と、音楽界の中での彼の独自の位置を確立したことにより今なお多くの人々の記憶に残っています。彼の音楽は世代を超えたファンに愛され続け、彼の死後もその影響力は色あせることはありません。

もう一度検索