伊藤裕康(いとう ひろやす)は、日本の
海上保安官で、第8代
海上保安監を務めた人物です。
神奈川県平塚市で生まれ、1984年に
海上保安大学校を卒業後、
海上保安官としてのキャリアをスタートさせました。
1997年には、第9管区海上保安本部警備課補佐官として、能登半島沖不審船事件の対応にあたりました。その後、
ノルウェー王国日本国大使館1等書記官、唐津海上保安部長、第10管区海上保安本部
警備救難部長、海上保安庁
警備救難部警備課長、
警備救難部管理課長、第11管区海上保安本部次長などの要職を歴任しました。
2018年には第8管区海上保安本部長に就任、2020年には海上保安庁
警備救難部長を経て、第8代
海上保安監に就任しました。
海上保安監在任中には、フィリピン沿岸警備隊との連携を強化し、
海賊対策などで協力関係を深めるための長官級会合をオンラインで開催しました。
2021年に
海上保安監を辞職しましたが、その後も一般財団法人
海上災害防止センターの理事長に就任し、海難防止に尽力しました。2023年9月30日には、同センターの理事長を退任しています。
また、伊藤氏はカッター競技の指導者としても知られ、
海上保安大学校カッター部顧問を務めた経験も持っています。
海上保安官としての職務だけでなく、後進の育成にも力を注ぎました。
2022年4月24日には、
[NHKニュース]に出演し、その活動が広く知られることとなりました。
伊藤裕康は、長年にわたり
海上保安官として日本の海を守り、国際的な連携にも貢献した人物であり、その功績は多岐にわたります。
略歴
1984年:海上保安大学校卒業
1997年:第9管区海上保安本部警備課補佐官(能登半島沖不審船事件対応)
ノルウェー王国日本国大使館1等書記官
唐津海上保安部長
第10管区海上保安本部警備救難部長
海上保安庁
警備救難部警備課長
警備救難部管理課長
第11管区海上保安本部次長
2018年:第8管区海上保安本部長
2020年:海上保安庁
警備救難部長
2020年:第8代海上保安監
2021年:
海上保安監辞職
一般財団法人海上災害防止センター理事長
2023年9月30日:
海上災害防止センター理事長退任