警備救難部

海上保安庁警備救難部について

海上保安庁の警備救難部は、日本の海を守る重要な役割を担う内部部局です。長年にわたり、「警救、水路、灯台は三位一体」と言われ、海上保安庁の中核をなす存在として活動してきました。

概要

警備救難部は、海上保安庁が実施する以下の3つの主要な業務を担当しています。

警備業務: 司法警察・公安警察としての側面を持ち、海上の安全と秩序を維持します。
救難業務: 海難事故における人命救助や船舶の救助、災害時の救済活動を行います。
環境防災業務: 海上における危険物の取り扱い規制や海洋汚染の防止、災害対策などを行います。

組織

警備救難部は以下の7つの課で構成されています。

1. 管理課:
警備救難部の事務に関する総合調整
航空機や通信設備の運用管理
2. 刑事課:
海上における法令違反の取り締まり
犯罪捜査、逮捕、鑑識、統計業務
国際刑事課が担当するものを除く
3. 国際刑事課:
違法薬物、武器の密輸、密航、関税法違反の取り締まり
海賊行為の防止
4. 警備課:
内乱罪、外患罪、破壊活動防止法、日米安保関連の刑事特別法に関する海上での捜査・逮捕
5. 警備情報課:
警備情報の収集、分析、管理
テロ関連の外国人や関係する日本人に対する海上での捜査・逮捕
6. 救難課:
海難事故における人命救助、積荷や船舶の救助
天変地異その他の災害時の救済
漂流物の処理
海上保安庁職員以外が行う救助活動の監督
7. 環境防災課:
海上における危険物荷役に伴う災害防止
海洋汚染防止法に基づく事務
海上災害防止センターに関する事務

組織体制詳細

各課には、さらに専門的な業務を担当する以下の組織が設置されています。

管理課
航空業務管理室
運用司令センター
国際業務企画官
刑事課
違法操業対策官
国際刑事課
海賊対策室
不法入国対策官
警備課
特殊警備対策室
不審船舶対策官
領海警備対策官
警備情報課
救難課
海浜事故対策官
環境防災課
国際海洋汚染対策官
防災対策官

年表

1948年（昭和23年）5月1日：運輸省の外局として海上保安庁が設置され、保安局として発足。
1949年（昭和24年）6月1日：保安局が分割され、保安部と警備救難部が発足。
1984年（昭和59年）7月1日：通信設備、航空機に関する業務が新設された装備技術部へ移管。

歴代部長

歴代の部長については、詳細な情報が不足しているため、ここでは割愛します。

関連情報

参考文献
世界の艦船編集部 編 『世界の艦船 特集・海上保安庁 7月特大号2008.No.692』 海人社、2008年
歴史群像編集部 編『海上保安庁パーフェクトガイド』学習研究社、2005年
関連項目
海上保安庁の装備品一覧
海上保安庁船艇一覧
海上保安庁の保安部、保安署等一覧
海上災害防止センター
海上保安協会
日本海洋レジャー安全・振興協会
日本船舶振興会/海守
海難審判所/海難審判
羽田特殊救難基地/機動救難士/[[潜水士]/ヘリコプター救急](https://example.com/haneda_tokushu_kyuunan)
特殊警備隊/特別警備隊 (海上保安庁)
外部リンク
海上保安庁警備救難部
海上保安庁法（昭和23年法律第28号） - e-Gov法令検索
海上保安庁組織規則（平成13年国土交通省令第4号） - e-Gov法令検索



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