伊藤護

伊藤 護（いとう まもる）

伊藤護氏は、1975年12月8日に秋田県男鹿市で生まれた日本のラグビー指導者、元ラグビー選手です。主にスクラムハーフ（SH）としてプレーし、国内トップリーグや日本代表で活躍しました。現役引退後は指導者の道を歩み、大学ラグビー界で若手選手の育成に力を注いでいます。

選手としてのキャリア

伊藤氏のラグビーへの情熱は、地元の秋田県で培われました。秋田工業高校に進学し、高校ラグビーの舞台で頭角を現します。高校卒業後の1994年、専修大学へ進学。大学ラグビー部の一員として競技を続け、チームの中心選手として活躍しました。大学最終学年となる1997年には、専修大学ラグビー部の主将を務め、チームを牽引しました。

大学を卒業した1998年、伊藤氏は国内トップレベルのチームである東芝府中（現在の東芝ブレイブルーパス）に加入しました。スクラムハーフ（SH）として、身長175cm、体重75kgという体格を活かし、クイックなパスと的確なゲームメイクでチームの攻撃を支えました。東芝府中では長きにわたり主力選手として活躍し、チームの勝利に貢献しました。

国際舞台でもその才能を発揮しました。日本代表として選出され、国際試合で通算16キャップを獲得。国の代表として世界の強豪と対戦しました。また、日本代表以外にも、関東代表に選出されるなど、その高い実力はラグビー界で広く認められていました。選手としての顕著な功績の一つとして、2004-05シーズンのベストフィフティーンに選出されたことが挙げられます。これは、そのシーズンに最も活躍したSHの一人として認められた栄誉であり、伊藤氏の選手としてのキャリアにおける重要なハイライトです。

2008年、伊藤氏はプロラグビー選手としての現役生活に区切りをつけ、引退しました。選手として培った経験と知識は、次のキャリアへと引き継がれることになります。

指導者としての活動

現役引退後、伊藤氏はラグビー指導者としての道を歩み始めました。選手として高いレベルを経験した彼に期待が寄せられる中、2011年に國學院大學ラグビー部の監督に就任します。監督として、選手時代の豊富な経験や戦術眼を活かし、チームの指導・強化にあたっています。2016年現在も引き続き同部の監督を務めており、次世代を担う若い選手たちの育成に情熱を注いでいます。チームのレベルアップを目指すとともに、ラグビーを通じて選手たちの人間的成長も促す指導を行っています。

伊藤護氏は、選手時代には日本代表として活躍し、国内トップリーグでも実績を残しました。現在は指導者として、その経験を還元し、大学ラグビーの発展に貢献しています。選手としても指導者としても、日本のラグビー界にとって重要な人物の一人です。

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関連項目

秋田県出身の人物一覧
秋田県立秋田工業高等学校
専修大学ラグビー部
東芝ブレイブルーパス
馬屋原誠（専修大学時代の同級生）

外部リンク

國學院大學ラグビー部 スタッフ
* ジャパンラグビートップリーグ 選手プロフィール

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