國學院大學ラグビー部
神奈川県を拠点に活動する
國學院大學の
ラグビーユニオンチーム、
國學院大學ラグビー部(Kokugakuin Univ Rugby Football Club)は、現在、
関東大学ラグビーリーグ戦グループの2部に名を連ねています。
チームは
1963年に産声を上げ、その歩みを進めてきました。創部から間もない
1966年には、日本のラグビー統括団体の一つである
関東ラグビーフットボール協会への加盟を果たし、大学ラグビー界での正式な活動を開始しました。以来、チームは上位リーグである1部への昇格を目標に掲げ、挑戦を続けていますが、残念ながら現在までその壁を破るには至っていません。
國學院大學ラグビー部の歴史において、特筆すべき輝かしい記録として、
全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会での優勝が挙げられます。これは
1987年度(
1988年1月開催)に達成された、チームにとって唯一無二の全国タイトルです。この優勝は、チームのポテンシャルとそれまでの努力が結実した証であり、その後の活動における大きな自信と目標となっています。
チームを率いるのは、2011年度から指揮を執る
伊藤護監督です。伊藤監督は元日本代表という輝かしい経歴を持ち、その豊富な経験と戦術眼をチームの指導に活かしています。彼の指導のもと、選手たちは技術面だけでなく、精神面においても成長を遂げています。
チームの結束や目指すべき方向性を示すものとして、年度ごとに設定されるチームスローガンがあります。近年では、2011年度の「ONE」、
2012年度の「ONESELF」、
2013年度の「Let’s hard」、
2014年度の「MOVE」、
2015年度の「For Team」、そして
2019年度の「Aim High」など、様々な言葉が選手たちの心に刻まれ、日々の練習や試合に臨む原動力となっています。
現在のチーム体制において、リーダーシップを発揮するのは主要ポジションの選手たちです。チームの主将を務めるのは
小川夏輝選手で、司令塔となるスタンドオフまたはセンターバックスとしてチームを牽引します。副将には、運動量豊富なフランカーやナンバーエイトを務める
西川昂辰選手と、ラインアウトの中心となるロックの
大塚晧也選手が就き、主将をサポートしています。また、フォワードの要となるプロップやフッカーの
加藤将圭選手がFWリーダーを、バックスラインの突破役であるウイングやフルバックの
伊藤宗隆選手がBKリーダーとして、それぞれのパートをまとめています。これらの選手たちは、国内の強豪高校ラグビー部(桐蔭学園、昌平、目黒学院、秋田工業、
國學院大學久我山など)で培った高いスキルと経験をチームに還元しています。
國學院大學ラグビー部からは、卒業後も国内外のトップレベルで活躍する選手が輩出されています。過去に在籍した選手の中には、トップリーグなどでプレーしたOBが名を連ねています。例えば、ロックやフランカーとして豊田自動織機シャトルズで活躍した
笹渕智氏、ウイングとしてホンダヒートに所属し、7人制日本代表経験も持つ
末松勇喜氏、そして
コカ・コーラレッドスパークスでロック、フランカー、ナンバーエイトを務めた
松岡公法氏やセンターバックスの
西村将充氏などがいます。また、
警視庁ラグビー部でプレーした
遠藤淳也氏(センターバックス)もOBの一人です。彼らのプロフェッショナルなキャリアは、現役選手にとって大きな刺激となっています。
チームの主な活動拠点となるのは、二つの専用グラウンドです。一つは
神奈川県横浜市青葉区にある
國學院大學たまプラーザキャンパス内に設けられたグラウンド、もう一つは
神奈川県相模原市中央区にある
國學院大學相模原グラウンドです。これらの施設は、選手たちが最高のコンディションで練習に打ち込めるよう整備されています。
國學院大學ラグビー部は、過去の栄光を胸に、そして未来への挑戦を視野に入れ、日々進化を続けています。全国地区対抗での優勝という確かな実績を持ちながらも、より高いレベルである関東大学リーグ戦グループ1部への昇格という目標に向かって、選手、コーチ、スタッフ、OB、大学関係者が一丸となって取り組んでいます。歴史と伝統を重んじつつ、常に新しいラグビーを追求する
國學院大學ラグビー部の今後の活躍から目が離せません。
チームに関する詳細な情報や試合日程などは、公式ウェブサイトや、X(旧Twitter)、
Instagramといった各種SNSアカウントで随時発信されています。
國學院大學ラグビー部に関連する項目としては、母体である
國學院大學そのもの、所属リーグである
関東大学ラグビーリーグ戦グループ、そして日本の大学ラグビー全体を俯瞰する上での
日本の大学ラグビーチームなどがあります。これらを併せて参照することで、チームの背景や位置づけについてより深く理解することができるでしょう。