『
延喜式』神名帳は、平安時代に編纂された律令の施行細則である『
延喜式』に収録された、全国の神社を記録したものです。この神名帳に記載された神社は「式内社」と呼ばれ、当時の朝廷から一定の格式を認められていました。
式内社について
伊賀国には、『
延喜式』神名帳に合計25座25社が記載されています。内訳は大社が1座1社、小社が24座24社です。これらの神社は、当時の
伊賀国における信仰の中心であり、歴史的・文化的に重要な存在でした。
大社: 1座1社
小社: 24座24社
これらの式内社は、古代の
伊賀国における神祇信仰の具体的な姿を今に伝える貴重な手がかりとなります。
式外社について
『
延喜式』神名帳に記載されていない神社を「式外社」と呼びます。これらの神社は、神名帳編纂当時には存在していたものの、何らかの理由で記載が見送られたと考えられています。
伊賀国の式外社として、以下の神社が挙げられます。
高倉神社:
三重県伊賀市西高倉1050−2に鎮座する神社。
式外社は、式内社と同様に、古代の信仰を考える上で重要な存在です。
参考文献
この項目を作成するにあたり、以下の文献を参考にしました。
皇典講究所・全国神職会校訂『
延喜式 上巻』(大岡山書店、昭和4年)
『
延喜式 第2』(日本古典全集刊行会、昭和4年)
式内社研究会 編『式内社調査報告 第六巻 東海道1』
皇學館大学出版部、平成2年
中世諸国
一宮制研究会編 編『中世諸国
一宮制の基礎的研究』岩田書院、2000年。
外部リンク
伊賀国 式内社25座 - 國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」
まとめ
この項目では、
伊賀国の式内社と式外社について解説しました。これらの神社は、古代から中世にかけての
伊賀国の信仰や文化を理解する上で、欠かせないものです。この情報を活用して、より深く伊賀の歴史を探求してください。