伊集南

伊集 南

伊集 南（いじゅ みなみ）は、1990年10月3日生まれ、沖縄県出身の元女子バスケットボール選手です。主にガードのポジションでプレーし、その身長は168cmでした。現役時代は、Wリーグに所属するデンソーアイリスで多くのシーズンを過ごしました。彼女のコートネームは「ユイ」。これは「チームを勝利に結びつける」という強い願いが込められた名前です。

キャリアの軌跡

伊集選手のバスケットボールキャリアは、地元沖縄県で始まりました。具志頭中学校で本格的に競技をスタートさせ、その後、沖縄県立糸満高等学校へと進学。高校卒業後は、バスケットボールの強豪校として知られる筑波大学の門を叩きました。大学での活躍は目覚ましく、特に1年次には、チームの主力選手として全国大学バスケットボール選手権大会（インカレ）での優勝に大きく貢献しました。この早期からの活躍は、彼女の非凡な才能を示すものでした。

大学在学中から、その実力は国内に留まらず、国際舞台でも注目されるようになります。2011年には、ユニバーシアード競技大会に出場するバスケットボール女子日本代表チームの一員に選出されました。さらに、大学を卒業する年である2013年にも、再びユニバーシアード日本代表として世界の舞台を経験しています。

Wリーグでの活躍

大学卒業と同時に、伊集選手は日本のトップリーグであるWリーグのデンソーアイリスに入団しました。2013年のことでした。プロキャリアのスタートは非常に順調で、ルーキーシーズンとなった2013-14シーズンには、攻守にわたる貢献が評価され、リーグの最優秀新人選手賞であるルーキーオブザイヤーを見事に受賞しました。これは、多くの新人選手にとって目標となる名誉ある賞であり、彼女が即戦力としてチームに貢献した証と言えるでしょう。

デンソーアイリスでは、ガードとしてチームの司令塔や得点源として活躍しました。持ち前のバスケットボールIQの高さとリーダーシップで、チームを牽引する存在となりました。

3x3への挑戦

5人制バスケットボールでのキャリアを積む一方、近年注目度が高まっている3x3（3人制バスケットボール）にも積極的に挑戦しました。2019年には、FIBAが主催する3x3の主要国際大会であるFIBA 3x3ワールドカップとFIBAアジア3x3カップの両方に日本代表として出場し、新しいバスケットボールの形式でもその実力を発揮しました。

現役引退、そして新たな道へ

長年にわたり日本のトップリーグで活躍した伊集南選手は、2020年をもって現役選手としてのキャリアに終止符を打ちました。約7シーズンにわたるプロ生活でした。

コートを離れた後も、彼女は日本のバスケットボール界への情熱を持ち続けています。2021年には、選手として培った豊富な経験と知識を活かし、Wリーグの運営に携わる理事に就任しました。これは、選手の立場からリーグの発展に貢献するという新たな挑戦であり、彼女のバスケットボールへの深い関わりを示すものです。

伊集南選手のキャリアは、学生時代の輝かしい成績、プロリーグでの実績、そして国際舞台での経験、さらに引退後のリーグ運営への貢献と、多岐にわたります。彼女の歩みは、これからバスケットボール選手を目指す多くの若者にとって、素晴らしいロールモデルとなるでしょう。今後のWリーグ理事としての活躍にも期待が集まっています。

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経歴

糸満高校
筑波大学
デンソーアイリス（2013年〜2020年）

日本代表歴

2011年夏季ユニバーシアード
2013年夏季ユニバーシアード
2019 FIBA 3x3ワールドカップ
* 2019 FIBAアジア3x3カップ

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