2013年夏季ユニバーシアード

2013年夏季ユニバーシアードの概要

2013年夏季ユニバーシアード（XXVII Summer Universiade）は、ロシアのカザンで行われた第27回の大会です。この大会は2013年7月に開催され、過去最大の10,400人以上の学生アスリートが162の国と地域から集まり、27の競技に挑戦しました。カザンはユニバーシアードの開催地の中でも最も北に位置する都市となりました。

大会の開催経緯

カザンは過去に二度、ユニバーシアードの開催地として候補に挙げられましたが、2011年大会では深圳市にわずか2票差で惜敗しました。そして2013年大会の開催都市には、カザンと共にビーゴ、光州が立候補し、2008年の理事会でカザンが選ばれました。ソ連崩壊後、今回がロシアにおける初のユニバーシアード開催となります。

大会準備

大会に先立ち、カザン国際空港はハブ空港として全面的に再整備され、新たにカザン2ターミナルが加わり、既存のカザン1ターミナルも改修されました。また、カザン1ターミナルと空港を結ぶため、高速の空港鉄道が開業し、更新された高速道路や新設されたLRT（軽量鉄道）も会場へアクセスを向上させました。

選手村

選手村はカザン連邦大学のキャンパス内に位置し、最大で14,500人を収容可能でした。2010年の開村以降、ここでは約400回のさまざまなイベントが開催されています。

競技会場

大会では27の新しい施設が設立され、64の会場で競技が行われました。そのうち36箇所は特にユニバーシアード専用に建設されたものです。これらの会場はカザンの4つの主要ゾーンに配置されており、以下の主要な会場が設けられました。

• - ルビン・スタジアム（45,000人収容）: 開会式・閉会式
• - セントラルスタジアム（26,920人収容）: サッカー、陸上
• - TatNeft Arena（10,000人収容）: サンボ、柔道
• - バスケットホール・アリーナ（7,500人収容）: バスケットボール
• - テニスアカデミー（7,200人収容）: テニス、バドミントン
• - カザン・バレーボール・センター（4,570人収容）: バレーボール

これらの会場は、合計で64のスポーツ施設を持っており、多くのトレーニング施設も用意されています。

聖火リレー

聖火リレーは104,000キロメートルにわたり多くのランナーによって行われ、51都市を巡りました。聖火は1月24日にウラジオストックに到着し、翌日からはロシア国内でのリレーが始まりました。このリレーは7月まで続き、最終的に7月6日夜、カザンアリーナにて聖火点火が行われました。

メダル

大会期間中には351セットのメダルが授与されました。メダルのデザインはユニバーシアードのロゴを基にしたもので、エンブレムを象った円形のリングが付いています。

開会式・閉会式

開会式は7月6日に、閉会式は7月17日に行われました。両式典にはロシアの高官も出席し、特に閉会式では人気グループEXOがパフォーマンスを披露しました。

参加国・地域

大会には多くの国が参加し、ロシア、ウクライナ、日本、アメリカ、中国が最大の選手団を派遣しました。

実施競技

27競技が開催され、特にボクシング、カヌー、そしてサンボなどは大会史上初の実施でした。大会の魅力を高める様々な競技が行われ、多くの熱戦が繰り広げられました。

記念硬貨

大会を記念してロシア中央銀行は硬貨を発行しました。合計10,000枚の記念硬貨が流通しました。

このように2013年の夏季ユニバーシアードは、多くの選手と観客を惹きつける素晴らしいイベントとなり、カザンの街に大きな印象を残しました。

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