佃弘巳

佃 弘巳について

佃弘巳（つくだ ひろみ、1947年2月20日生まれ）は、日本の政治家であり、静岡県伊東市の元市長です。彼は3期にわたり伊東市長を務めた他、静岡県議会議員および伊東市議会議員としても各3期の経歴があります。彼の政治キャリアは多彩であり、地元に一定の影響を与えました。

来歴

佃は伊東市の宇佐美出身で、私立相洋高校を卒業後、1983年に伊東市議会議員選挙に立候補し当選。以後、伊東市議会での活動を3期にわたり行い、その後、1995年には静岡県議会議員にも立候補し、再び3期を全うしました。市議会そして県議会での経験を経て、2005年4月には伊東市長選挙にも挑戦し、見事初当選を果たしました。

その後、2009年には市長選挙に再度立候補し、成功裏に2期目の当選を手にし、2013年には無所属候補を破る形で3選を達成しました。彼は伊東市の発展に寄与しつつ、住民との対話を重視する姿勢で知られました。ただし、2017年の選挙には立候補せず、3期目の任期を全うした後は市長の職を退きました。

不祥事と収賄事件

佃の政治キャリアには、悲しいことに不祥事も影を落としています。2018年6月には、在任中に発生した破産したホテルの土地に関して、所有者からの高額買い取りを提案し、見返りとして1000万円を受け取ったとして収賄の疑いで逮捕されました。翌年には、収賄罪で懲役2年及び追徴金1300万円の実刑判決を受けました。佃側は判決に対して不満を示し控訴しましたが、東京高等裁判所はその控訴を棄却しました。

判決が確定した後、伊東市は彼に対し、退職手当の返納を要求しました。結果、2020年に3期分の約5400万円が市に返納されることとなりました。このような経歴は、彼の政治家としての評判に大きな影響を与えました。

反社会的勢力との関係

さらに、佃は反社会的勢力との関係についても疑惑が持たれています。彼が最高顧問を務め、息子と共著の書籍を執筆する空手・キックボクシング団体が、指定暴力団の関連団体と関わりがあるとの情報もあります。こうした繋がりは、彼の信頼性にさらなる疑問を投げかけるものであると言えるでしょう。

結論

佃弘巳は、政治家としての功績を持ちながらも数々の不祥事に見舞われた複雑な人物です。地方のリーダーとしての責任と権限を持ちながら、その行動は道義的な観点からも厳しく問われることとなってしまいました。彼の政治生活は、成功と失敗が交錯する波乱の道のりであったことがうかがえます。

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