住友生命千種ニュータワービル

住友生命千種ニュータワービルとその周辺

住友生命千種ニュータワービルは、愛知県名古屋市東区葵に位置する地上21階建ての高層ビルです。JR千種駅の目の前に建ち、名古屋市営地下鉄東山線千種駅とは地下で直結しているため、アクセスは非常に便利です。この記事では、ニュータワービルを中心に、周辺の住友生命ビル群についても詳しく解説します。

概要

住友生命千種ニュータワービルは、住友生命保険が東邦高等学校の校舎跡地を買収し、建設した千種ビル群の一角を担っています。このビル群は、「住友生命千種ビル」、「住友生命千種第二ビル」、「住友生命千種第三ビル」、「住友生命千種駐車場ビル」と中央の広場を中心に構成され、地下フロアで一体化されています。外観はガラスを多用したデザインで統一されていますが、個々のビルにはそれぞれ異なる名称が付けられています。

ニュータワービルは、再開発事業の第4期に建設されたもので、他の住友生命ビルとは異なり、高層であるため「タワー」という名称が与えられました。基準階のオフィス面積は742㎡です。人にやさしい街づくりの推進に関する条例に基づき、「やさしさマーク」を取得しており、障害者にも配慮した設計となっています。

錦通から新千種橋を渡ると、ニュータワービルのガラス面が正面に見えます。千種駅周辺は高台となっているため、視界を遮るものが少なく、地域のランドマークとしての役割を果たしています。ただし、栄方面から錦通を進むと、メルパルク名古屋ビルによって視界が遮られるため、ニュータワービル全体が見える地点では、住友生命千種ビルの印象が強くなります。

残念ながら、再開発のため2023年3月31日をもって千種ビル群は全館閉館となり、地下鉄千種駅からの連絡通路も閉鎖されました。跡地には分譲マンションや商業施設などが建設される予定です。

各ビルの詳細

住友生命千種ビル

再開発事業の第1期で建設された地上7階建てのビルです。地下鉄駅に最も近い錦通沿いに位置し、交差点の角に鋭角に突き出すような形状が特徴です。ガラス張りの外観は、ニュータワービルと並んで目を引きます。地下フロアは、地下鉄から他のビル群への通路を兼ねており、飲食店やショールームなどがあります。

主なテナント:
ヤマナカ本社
日本年金機構
住友生命保険

住友生命千種第二ビル

再開発事業の第2期で建設された地上7階建てのビルです。千種ビルの南側に位置し、統一されたファサードを持っています。千種ビル、ニュータワービルとは地下フロアで接続されており、千種ビルとの間には地上6階部分に連絡通路も設けられています。

主なテナント:
中日信用金庫
堀場製作所
関西ペイント
日本ロレアル
太陽石油
新コスモス電機

住友生命千種第三ビル

再開発事業の第3期で建設された地上4階建てのビルです。大通りに面しておらず、他の住友生命ビルと比べて高さも低いため、目立たない存在です。地下フロアで他のビルと接続していないため、他のビルへのアクセスは地上フロアを経由する必要があります。

主なテナント:
勤労者退職金共済機構中小企業退職金共済事業本部
大新東
一般社団法人全国事業協会

主なテナント（ニュータワービル）

JPホールディングス本社
エス・ディ・ロジ本社
住友生命保険中部法人営業部
京セラ
京セラドキュメントソリューションズ ジャパン
大日本印刷
東京書籍
立花エレテック
ジョンソンコントロールズ
キョーリン製薬

東邦高等学校赤萩町校舎

このビル群の敷地は、かつて東邦高等学校赤萩町校舎の敷地でした。戦後作られた日本最大の大壁画があることで知られていましたが、再開発に伴い取り壊されました。

まとめ

住友生命千種ニュータワービルと周辺のビル群は、千種駅周辺の再開発によって生まれた、駅と一体化した複合施設でした。閉館は残念ですが、その跡地には新たな施設が建設される予定であり、今後の発展が期待されます。

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