住田功一

住田功一について

概要

住田功一（すみだ こういち）は、1960年1月14日に生まれ、現在は大阪芸術大学放送学科の教授として教壇に立っています。彼はアナウンサーとしてのキャリアを持ち、NHKで多くの重要な役割を遂げてきました。特に阪神淡路大震災に関連した報道や特集番組に力を入れていることが特徴です。

学歴

兵庫県立神戸高等学校を卒業後、神戸大学経営学部に進学しました。1983年にNHKに入局し、熊本を皮切りに多くの地域での勤務を経験しました。これにより、異なる文化や地域の視点を理解する貴重な経験を積んでいます。

アナウンサーとしてのキャリア

初任地の熊本では、地元のニュースや気象情報を担当。その後、鳥取や東京のNHK放送センター、大阪での勤務を経て、1995年の阪神淡路大震災に遭遇しました。この大震災は彼のキャリアに大きな影響を与え、その後、1995年から5年間『生活ほっとモーニング』の司会を担当。さらに『おはよう日本』の早朝キャスターもつとめました。

震災後は、報道への情熱がさらに強まり、2003年から大阪放送局で『かんさいニュース1番』のメインキャスターとして活躍しました。NHKでは、災害情報の取材や制作にも積極的に関わり、2011年にはAMラジオ災害問題協議会に参加しました。

熊本地震への対応

2016年の熊本地震が発生した際には、熊本放送局に派遣され、そこでアナウンサーとして地元の災害情報を中心に放送しました。この経験は、彼の報道スタイルを変える契機となり、被災地のリアルな声を伝えることの重要性を痛感しました。

教育者としての活動

2020年1月31日にNHKを退職したのち、彼は大阪芸術大学の放送学科でアナウンスコースの教授に就任しました。彼は今も『関西発ラジオ深夜便』のアンカーを務めながら、若い世代へアナウンスの技術と公的な役割について教えています。

メディア出演

2021年1月17日にはサンテレビジョン制作の特別番組『バトン1・17〜パンデミックのあなたへ』に出演し、阪神淡路大震災の時の体験を語りました。彼の証言は、多くの視聴者に感動を与え、現代の災害に対する備えや意識を高めるきっかけとなったでしょう。

著書

住田は、1999年に『語り継ぎたい。命の尊さ - 阪神大震災ノート』という著書を出版しています。この著書は震災の経験をもとに、命の尊厳や人々の思いを伝えています。2011年には版権を引き継いだ出版社から新版が発売されています。

まとめ

住田功一は、アナウンサーとしての豊富な経験を活かし、教育者としても若者に影響を与え続けている人物です。彼の取り組みは、災害報道の重要性を再認識させ、次世代のメディア関係者にも大きな影響を与えています。

もう一度検索