佐々木クリス

佐々木クリス：バスケットボールと音楽の融合、バイリンガルの才能が開花

佐々木クリスは、1980年12月24日、アメリカ合衆国ニューヨークで生まれました。日本人の父とアメリカ人の母を持つ彼は、4歳半から東京で育ち、家庭では英語で会話する環境でバイリンガルとして成長しました。幼少期は野球に打ち込み甲子園を目指していましたが、桜美林高校時代にバスケットボールに転向。高校時代には、学友と共に文化祭でDJパフォーマンスを行うなど、音楽活動にも関心を示していました。

青山学院大学在学中はバスケットボールに励み、新人戦、インカレ、関東トーナメント、全日本学生選手権など数々のタイトルを獲得。さらに、日本初のプロ・ストリート・バスケットボールチーム「FAR EAST BALLERS」の設立にも携わりました。学業とスポーツ活動に加え、ファッションモデルとしても活動するなど、多方面で才能を発揮していました。

プロバスケットボール選手としてのキャリア

大学卒業後、佐々木クリスは「FAR EAST BALLERS」や「LEGEND」といったストリートバスケットチームでプレーした後、芸能活動に専念するため一時的にバスケットボールから離れました。しかし、ストリートボールチーム「HOOPERS」で競技復帰を果たし、2011年にbjリーグ合同トライアウトに参加。千葉ジェッツにドラフト外で入団しました。

千葉ジェッツでは、選手活動と芸能活動を両立させ、チームの広告塔としての役割も担っていました。千葉テレビ放送の番組『ハピはぴ・モーニング〜ハピモ〜』ではチーム紹介企画にも出演するなど、多忙な日々を送っていました。しかし、2011-2012シーズンは出場機会に恵まれず、シーズン終了後に退団。2012年シーズンからは東京サンレーヴスと契約を結び、全試合に出場する活躍を見せましたが、シーズン終了後、現役を引退しました。

音楽活動：ヒップホップミュージシャンとしての顔

幼少期から様々な洋楽に触れて育った佐々木クリスは、日本の単一的な文化の中で自身のアイデンティティについて葛藤を抱き、ラップミュージックにのめり込みました。高校時代から英語で歌詞を書き始め、後に日本語ラップにも挑戦。大学3年生の時にDJ MASTERKEYと出会い、音楽活動を本格的にスタートさせました。

2003年にはレーベル「THE LIFE ENTERTAINMENT.」よりavex traxからデビュー。デビュー曲「Ballerの章号」はテレビ東京系バスケアニメ「DEAR BOYS」のエンディングテーマにも起用されました。その後もアルバム「LENNON」など、多くの作品を発表し、セルフプロデュースも手掛けるなど、アーティストとしての幅を広げてきました。その独特のスタイルから、「和製エミネム」と呼ばれることもありました。

メディアにおける活動：解説者、リポーターとして

バスケットボール選手としての活動と並行して、佐々木クリスはリポーターとしても活躍していました。芸能事務所ボイスワークスに所属し、WOWOWのNBA中継では同時通訳として採用され、2011-12シーズンから毎年ファイナルの現地試合会場でのリポートを担当しました。

解説者としては、WOWOWのNBA中継で実績を積み重ね、その後はB.LEAGUE中継でも秋田朝日放送、テレビ岩手、NHK宇都宮・秋田・千葉放送局、TOKYO MX、ニッポン放送など、様々なメディアで解説を務めています。2018-19シーズンからはNHK-BSでのB.LEAGUE中継、Rakuten TVのRakuten NBA Specialでも解説を担当するなど、第一線で活躍を続けています。また、MTVのVJやMCなども経験しています。

B.LEAGUEアナリストとしての活動

2017年9月6日にはB.LEAGUEアナリストに就任。選手、リポーター、解説者としての経験を活かし、B.LEAGUEの発展にも貢献しています。

まとめ

佐々木クリスは、バスケットボール選手、ヒップホップミュージシャン、そしてメディアパーソナリティとして、多様な才能を発揮し続ける稀有な存在です。バイリンガルとしての能力や幅広い経験を活かし、これからも日本のバスケットボールシーンを盛り上げていくことでしょう。彼の今後の活躍に期待が高まります。

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