佐々木則夫 (サッカー指導者)

佐々木則夫のプロフィールと功績

佐々木則夫（ささき のりお）は、1958年5月24日に山形県尾花沢市で生まれた日本のサッカー指導者であり、元サッカー選手です。彼のキャリアは、選手としての活動から指導者へと進展し、多くの歴史的な業績を残しています。特に、日本女子サッカーの発展に顕著な影響を与え、2011年のFIFA女子ワールドカップでは、女子代表チームを優勝へと導いた監督として広く知られています。

選手としての経歴

佐々木は農家の家庭に生まれ、幼少期には父の仕事の都合で埼玉県川口市に引っ越しました。そこで彼は、周囲のからかいを克服するために短距離走に励み、持ち前の俊足を活かしてサッカーに魅了されました。埼玉県立浦和西高等学校でサッカーを続け、帝京高校では主将としてインターハイ優勝に貢献しました。その後、明治大学に進学し、サッカー部で活動を続けました。

大学卒業後、佐々木は日本電信電話公社に入社し、こちらで大宮アルディージャの前身であるNTT関東サッカー部でプレーしました。選手時代には1981年と1986年に全国大会での優勝を果たし、サッカー界での存在感を示しました。

指導者としてのキャリア

33歳で現役を引退した後、佐々木は指導者の道に進みました。1998年にはNTT関東サッカー部の監督に就任し、翌年からは大宮アルディージャでの強化普及部長やユース監督を歴任しました。2006年には日本女子代表のコーチ、U-17女子代表監督として活動を開始し、2007年にはU-20女子代表監督に昇格しました。

2008年には日本女子代表監督に就任し、初の国際大会である東アジアサッカー選手権で優勝。これに続く北京オリンピックでは、準決勝でアメリカに敗れたものの、女子サッカー史上初の世界大会4位を達成しました。

FIFA女子ワールドカップでの成功

2011年にドイツで開催されたFIFA女子ワールドカップでは、佐々木監督の指導の下で日本女子代表が優勝。これは男女を通じて日本にとって初の快挙でした。選手たちの粘り強さに感謝し、彼らの成功を称賛した佐々木の姿勢は、多くの人々に感動を与えました。その年、彼はFIFA女子年間最優秀監督賞を受賞し、国際的な評価を得ました。

その後も彼は女子サッカーの発展に寄与し、ロンドンオリンピックでの銀メダル獲得や、2014 AFC女子アジアカップでの初優勝を達成しましたが、2016年にはリオデジャネイロオリンピックアジア最終予選での敗北により監督を退任。

現在の活動

佐々木はその後、十文字学園女子大学の副学長や日本サッカー協会理事としての役割を担いながら、女子サッカー界の発展に尽力しています。特に、女子新リーグ設立準備室の室長を務め、新リーグ「WEリーグ」の立ち上げを主導しました。

2021年には大宮アルディージャVENTUSの総監督に就任し、再びサッカー界に戻る一方で、同年末には日本サッカー協会女子委員長に就任しました。彼の活動は、日本のサッカー界において長く顕著な影響をもたらすものとなっています。

まとめ

佐々木則夫は、選手としての成績と指導者としての成功によって、日本サッカー界に多大な貢献をした人物です。彼の業績は、日本女子サッカーの発展を支え、世界の舞台での成功へとつながっています。

もう一度検索