佐々木宏夫

佐々木宏夫のプロフィール

佐々木宏夫（ささき ひろお、1956年3月25日生まれ）は、日本の経済学者であり、早稲田大学名誉教授として広く知られています。また、アステラス製薬の取締役も務めており、その学問と実業の両面での業績が高く評価されています。

学歴とキャリア

新宿区で生まれた佐々木は、神奈川県立湘南高等学校を卒業後、1979年に信州大学理学部数学科を卒業しました。さらに経済学への探求心から、一橋大学大学院経済学研究科の修士課程を1981年に修了し、その後、ロチェスター大学大学院経済学研究科で博士課程を1987年に終了しました。この段階でPh.D.を取得し、学問の道を本格的に歩み始めました。

修士課程では二階堂副包教授のもとで学び、経済学の基礎をしっかりと築いたことが説得力のある研究への礎となりました。ロチェスター大学での学位取得後、名古屋市立大学で助教授としての経験を積み、1993年には早稲田大学商学部に助教授として迎え入れられました。1996年には教授に昇進し、さらに2005年からは大学院会計研究科の教授も兼任し、2010年からは同研究科の長としてリーダーシップを発揮しました。

また、佐々木は1997年から1999年まで大蔵省に出向し、大臣官房の専門調査官兼財政金融研究所の主任研究官として、政策立案にも寄与しました。2001年にはライス大学経済学部の客員教授を務め、国際的な視点を持つ研究者として活躍しました。2018年にはアステラス製薬の取締役に就任し、2021年には早稲田大学から名誉教授の称号を授与されました。

主な著書

佐々木宏夫の著作には多くの教科書や専門書があり、特に経済学や数学の分野においてその名を馳せています。代表的な著書には以下が含まれます。

• - 『情報の経済学－不確実性と不完全情報』 （日本評論社、1991年）
• - 『入門マクロ経済学』 （共著、中央経済社、1999年）
• - 『入門ミクロ経済学』 （共著、中央経済社、2002年）
• - 『入門 ゲーム理論－戦略的思考の科学』 （日本評論社、2003年）
• - 『経済数学入門』 （日本経済新聞社、2005年）
• - 『基礎コース ミクロ経済学』 （新世社、2008年）
• - 『史上最強図解 ミクロ経済学入門』 （ナツメ社、2011年）

さらに、彼は多数の論文も執筆しており、例えば「Two-sided Matching Problems with Externalities」や「Consistency and Characterization of the Core of Two-sided Matching Problems」などが挙げられます。これらの研究は、経済学の理論を実務に応用するための重要な知見を提供しています。

佐々木の研究と教育への貢献は、多くの後進に影響を与え続けており、日本の経済学界における名声を築いています。

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