佐々木規夫

佐々木 規夫の人物像と経歴

佐々木規夫（ささきのりお）は、1948年8月27日生まれで、日本のテロリストとして知られています。北海道小樽市に生まれ育った彼は、呉服商を営む家庭に生まれ、学校生活を経て、北海道小樽潮陵高等学校を卒業しました。大学入試に失敗し、家業を手伝った後、上京して新たな道を模索しました。

上京後、佐々木は兄の影響で「レボルト社」に関わることになります。この時期に出会った齋藤和と共に、日本の朝鮮侵略と抵抗運動についての研究を始めました。1960年代の後半からは韓国に何度も渡航し、現地の歴史や運動を深く学びました。また、1972年にはアイヌモシリを訪れ、アイヌへの日本の侵略史についても学びました。

1974年、佐々木は大道寺将司から「狼」部隊への参加を呼ばれ、非公然かつ非合法な活動を開始。彼は連続企業爆破事件に関与し、特に三菱重工爆破事件では、犯行予告の電話をかけたことが報じられています。1975年5月に逮捕されたものの、同年8月に日本赤軍の関与するクアラルンプール事件を契機に、超法規的措置で釈放・出国し、日本赤軍に合流しました。

その後、伝えられるところによれば、佐々木はダッカ日航機ハイジャック事件や三井物産マニラ支店長誘拐事件にも関与したと言われています。1987年春、彼はフィリピンに潜伏していた際、他人の旅券を用いる偽造文書を作成し、東南アジアやヨーロッパ数か国を移動していました。このことは1988年8月に確認されています。

1998年には、他人名義の旅券を不正に取得しようとし、東京を訪れていたことが捜査により明らかになりました。彼は現在も国際手配中で、2010年4月以降の手配写真は1998年に撮影されたものに基づいて更新されています。更に、2022年には70歳前後となった佐々木の顔立ちを想定した新たな指名手配ポスターも作成されています。

佐々木規夫の経歴は、日本の新左翼運動と深く結びついており、彼の活動は今も多くの人々の関心を集めています。彼の背後には、当時の社会状況や政治的背景が影響を与えており、その研究は今後も進められることでしょう。

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