佐々木雄大

佐々木雄大について

佐々木雄大氏は、1978年生まれの日本の倫理学者です。倫理学を専門とし、現在は日本女子大学人間社会学部の助教を務めています。彼の研究は、哲学、経済、倫理が複雑に絡み合う領域を対象としており、特にジョルジュ・バタイユの思想を深く掘り下げています。

学歴

2001年3月：東京大学文学部倫理学科卒業
2003年3月：東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了
2009年3月：東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了

職歴

佐々木氏は、大学での教育活動にも力を入れています。

2015年4月～：亜細亜大学・亜細亜大学短期大学部 非常勤講師
2007年4月～：玉川大学 非常勤講師
2005年4月～：駿河台大学 非常勤講師
2009年9月～2010年3月：江戸川大学 非常勤講師

これらの職歴を通じて、幅広い学生に倫理学の魅力を伝えています。

著書

佐々木氏は、多数の共著にも携わっています。

『高等学校　現代倫理改訂版　指導と研究』（範囲:pp.288-299、pp.314-326)清水書院 、 2008年
『日本哲学小史』(範囲:「本多謙三」)中央公論新社、2009年
『現代哲学の名著』(範囲:「バタイユ」「廣松渉」)中央公論新社、2009年
『近代哲学の名著』(範囲:「ライプニッツ」)中央公論新社、2011年
『高等学校　新倫理最新版　指導と研究』 (担当:共著, 範囲:pp.53-74、pp.214-218、pp.225-233、pp.240-243)清水書院 、 2013年
『nyx』（創刊号）（担当：第一特集「〈エコノミー〉概念の思想史　アリストテレスからピケティへ」主幹）、堀之内出版、2015年1月

これらの著作から、佐々木氏の幅広い知識と深い洞察が伺えます。特に、現代倫理や哲学史に関する理解に貢献しています。

論文

佐々木氏の研究活動は、多くの論文として結実しています。彼の論文は、学術的な貢献だけでなく、現代社会における倫理的な問題を考える上で重要な視点を提供しています。

「交換と贈与——エコノミーにおける主体の概念——」『理想(685)』2010年
「グローバリズムとコスモポリチカルエコノミー」『エコノミー概念の倫理思想史的研究』（研究代表麻生博之）、2010年
「バタイユにおける「エコノミー」の問題」『フランス哲学・思想研究(17)』2012年
「バタイユにおけるエコノミーと贈与 」博士学位論文、2013年2月
「聖なるもののエコノミー」『ユリイカ(650)』、青土社、 2014年
「バタイユ――宇宙と測りあうほどの労働」『POSSE』vol.28、堀之内出版、 2015年

これらの論文を通じて、佐々木氏は経済、倫理、哲学の交差点にある複雑な問題を解き明かそうと努めています。特にバタイユの思想における「エコノミー」概念の考察は、彼の研究の中心的なテーマの一つです。

外部リンク

sacréconomie

この外部リンクは、佐々木氏の研究や関心分野をより深く理解するための手がかりとなるでしょう。

佐々木雄大氏は、倫理学の研究者として、教育者として、そして思索家として、多岐にわたる分野で活躍しています。彼の活動は、現代社会の倫理的な課題を考える上で、貴重な視点を提供してくれるでしょう。

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