佐久間達也

佐久間達也 - D1グランプリのプロドリフトレーサー

佐久間達也（さくま たつや）は、1974年7月4日生まれの宮城県出身のドリフトレーサーであり、全日本プロドリフト選手権（D1グランプリ）で数々の成果を上げてきた。愛称は「たづやん」や「さっくん」と知られ、ファンに親しまれている。

経歴と競技活動

佐久間は2001年にD1グランプリに初参加し、当初は180SXを駆ってプライベーターとして参戦していた。しかし、2004年シーズンまでの彼の成績は目立つものではなく、予選落ちが多く、最高位は2002年第2戦の10位に留まっていた。

彼の成績が劇的に向上したのは、2005年シーズンにAPP（プロジェクト・ミュー）の支援を受けてマシンをシルビア（S15）に変更してからである。この年、佐久間は年間シリーズランキング8位に入賞し、翌年の2006年には7位にランクインしたことが、彼にとっての大きな進展となった。

2007年には川畑真人と黒井敦史と共に「Team TOYO TIRES Drift」を結成し、引き続きシルビアを駆った。同チームの競技スタイルは注目を集め、2008年からは川畑とのチームワークが強化され、彼の成績も着実に向上した。

佐久間は初参戦以来、三度の準優勝を果たすも、なかなか優勝には手が届かなかった。しかし、2011年に行われたセントレアでのエキシビジョンマッチでは、同じチームメイトの川畑との激闘を制し、ついに念願の初優勝を成し遂げた。

その後も2012年にシリーズ6位、2013年には第5戦ハウステンボスで準優勝し、シリーズランキング3位となるなど好成績を収めていった。しかし、2014年には16位、2015年には14位に終わり、その後は2016年から参戦を休止することとなる。この休止は、主に本業である会社経営に専念するための決断であった。

本業と人柄

佐久間は、宮城県丸森町に本社を設ける有限会社佐久間精密の代表取締役として金型や精密機械の製造を行っている。2008年に親の跡を継いでからは、製造、営業、納品などの業務をこなす傍ら、D1参戦も続けていたが、2016年からの参戦休止は、会社経営に重点を置くためのものだったとのこと。

彼の会社では、ビデオオプションが取材に訪れ、工場の機械について佐久間が説明する様子が映像に収められており、彼の技術者としての側面も垣間見ることができる。

佐久間達也は、ドリフト界において尊敬されるドライバーであり続ける一方で、しっかりとした経営者としても成長している。これからの彼の活動にも注目が集まる。

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