佐竹一雄

佐竹一雄のプロフィール

佐竹一雄（さたけ かずお、1925年1月28日 - 2017年3月12日）は、大阪府大阪市出身の元プロ野球選手であり、捕手や一塁手として数多くのチームで活躍しました。

プロフィールと経歴

佐竹は、京阪商業高校（現在の大阪府立芦間高等学校）を卒業後、宮崎県で零戦の整備士として過ごしていました。しかし、第二次世界大戦の終戦後、新聞で「パシフィック」の選手募集を見つけ、1946年にプロ野球界に足を踏み入れました。彼のプロ生活の始まりは1946年のことで、初年度に34試合に出場したものの、主に代打での出場が中心だったため、成績は目覚ましいものではありませんでした。

2年目にはチーム名が太陽ロビンスに変更され、佐竹は正一塁手のポジションを獲得します。この年、382打数81安打という成績を残し、初めて規定打席にも達しました。続く翌年には捕手の位置に戻り、106試合でマスクをかぶり、9月6日の試合ではノーヒットノーランを達成しました。佐竹はプロキャリアの中で、ノーヒットノーランを経験した捕手としては、2023年時点で数少ない存在となっています。

1950年には松竹ロビンスに移籍し、その年に優勝に貢献しましたが、正捕手の座は他の選手に譲る結果となりました。次の年、彼は国鉄に移籍し、自らのプロキャリアの中で最も活躍した年を迎えます。国鉄では99試合に出場し、353打数105安打、打率は.297となり、自己最高の成績を収めました。このような成績を残した彼は、1957年に現役を引退しました。

引退後の生活

佐竹は選手引退後も野球界に貢献し、国鉄でバッテリーコーチや球団取締役を務めました。特にヤクルト初優勝時には球団広報という重要な役割も果たしました。

特徴と記録

佐竹はプロの歴史において、特に珍しい記録を持っています。889試合の出場で、無安打無四球試合を4回経験したことは、他の選手に比べても非常に多い数であり、日本のプロ野球界でも貴重な記録です。この記録は、彼の役割が捕手であったことを考慮すると驚くべきものです。もっとも、889試合という出場数は決して多くないため、その中でのこの成績は他の捕手に比べていかに恵まれることが出来たかを示していると言えます。

まとめ

佐竹一雄は、そのキャリアを通じて多くのチームで貢献し、特異な記録を残した選手です。彼の野球に対する情熱や献身は、彼の存在をプロ野球史の中で忘れ難いものにしています。プロ野球選手としての彼の生き様は、後に続く選手たちにとっても心に留めておくべき教訓となるでしょう。

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