佐脇嵩之

佐脇 嵩之について

佐脇 嵩之（さわき すうし、1707年 - 1772年）は、江戸時代の絵師として知られる英派の一員です。彼は作品の中に風俗画を多く残し、特に「百怪図巻」といった作品が広く知られています。

来歴

彼は英一蝶の末弟子として学び、名は道賢、字は子岳、通称は甚内または甚蔵でした。初めは一水と言う号で作画を始めましたが、後に嵩指や嵩之に改めました。加えて、彼が用いた他の号としては、東窓翁、観中堂、東宿、幽篁斎、幽篁亭、一翠斎、中岳斎、中岳堂、果々観などがあり、多面的な表現を持つことが分かります。

元文から明和期にかけて活動し、特に一蝶風の肉筆による作品を数多く残しました。彼の作品は、扇面画に多くの特徴が見られ、日常生活の風景や人物が描かれています。これにより、当時の生活や文化の一端を知ることができます。

彼の墓所は東京都浅草にある誓願寺中称名院にあり、彼の作品や生涯は、今でも多くの人々に親しまれています。また、彼の門下にも多くの優れた弟子がいて、高嵩谷はその一人であり、実子には佐脇嵩雪、実の娘には佐脇英之がいます。

作品の特色

嵩之の作品は、特に風俗画においてその麗しい色使いや細やかな筆致で高い評価を受けています。特に「百怪図巻」は、彼の独特な視点から描かれた怪異世界を表現しており、視覚的だけでなく、文化的な背景も興味深いものとなっています。多様な神話や伝説をテーマにしつつ、当時の人々の心情や社会背景を反映した作品となっています。

まとめ

江戸時代に多大な影響を与えた佐脇嵩之の作品は、現代においてもその価値が見直されています。多くの号を持つ彼の多様性と、英派としての技術・表現力は、後世の絵師たちにも受け継がれています。彼の作品を通じて、江戸の文化や風俗を知ることができるその貴重さは、絵画に興味がある人々にとっても重要な位置を占めています。

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