佐藤健寿

佐藤健寿：異世界の魅力を伝える写真家

佐藤健寿氏は、1978年生まれの日本の写真家です。法政大学中退後、武蔵野美術大学を卒業。その後渡米し、写真家としてのキャリアをスタートさせました。

彼のキャリアの転機となったのは、アメリカ留学中にエリア51の撮影に関わった経験です。この経験をきっかけに、UFOやUMA（未確認生物）といった、未知の現象や存在に関する執筆活動も始めることになります。現在、ASIOS（特定非営利活動法人異星人研究会）の客員としても活動しています。

佐藤健寿氏を世に知らしめたのは、彼が独自に提唱し、商標登録も行っている「奇界」という概念に基づいた写真作品群、「奇界遺産」です。博物学と美学の視点から、世界中に散らばる奇妙で美しい、そして時に不可解な場所や風景を捉えた写真は、見る者に驚きと感動を与えます。これらの作品は、写真集としてまとめられ、多くの読者を魅了してきました。

彼の作品は、単なる風景写真にとどまりません。それぞれの場所の歴史や文化、そこに息づく人々の生活、そして自然の力など、多角的な視点から撮影された写真は、まるで一つの物語を語っているかのようです。例えば、日本の軍艦島をテーマにした写真集『THE ISLAND 軍艦島』や、廃墟をテーマにした『世界の廃墟』などは、その代表的な作品と言えるでしょう。

また、佐藤健寿氏は、数々のテレビ番組にも出演しています。特に、TBS系列の『クレイジージャーニー』では、その類まれな探求心と冒険心、そしてユーモアあふれる語り口で、多くの視聴者から高い人気を得ています。番組内では、彼が世界各地で撮影した「奇界遺産」の貴重な映像が紹介され、視聴者に驚きと興奮を与え続けています。

写真集『奇界遺産』シリーズは、第一弾から第三弾まで刊行されており、それぞれの作品には、漫画家・漫☆画太郎氏、諸星大二郎氏、大友克洋氏といった著名なイラストレーターが参加していることでも知られています。解説も、荒俣宏氏やTBSテレビの横井雄一郎氏など、各分野の第一人者が務めています。

その他にも、『X51.ORG THE ODYSSEY』シリーズ、『SATELLITE』、『世界不思議地図 THE WONDER MAPS』など、数多くの写真集や単著を出版しています。また、諸星大二郎氏との共著作品なども発表しており、その活動は多岐に渡ります。

佐藤健寿氏の作品は、単なる写真集という枠を超え、未知なる世界への探求心と、美しさへの感性を満たしてくれる、貴重な資料となっています。彼の活動は、今後も多くの人々を魅了し続けることでしょう。

主な著書・作品

写真集：『奇界遺産』シリーズ、『THE ISLAND 軍艦島』、『世界』、『PYRAMIDEN』、『CARGO CULT』など
単著：『X51.ORG THE ODYSSEY』シリーズ、『世界の廃墟』、『空飛ぶ円盤が墜落した町へ』、『ヒマラヤに雪男を探す』、『SATELLITE』、『奇界紀行』など
共著：『諸星大二郎 マッドメンの世界』、『MOONSHOTS 宇宙探査50年をとらえた奇跡の記録写真』、『世界伝奇行』シリーズなど

主な出演番組

テレビ番組：『クレイジージャーニー』、『タモリ倶楽部』、『検索してはいけない』など
ラジオ番組：『ラジオアドベンチャー 奇界遺産』、『ちきゅうラジオ「佐藤健寿の奇界な旅」』など

公式サイト

奇界遺産
Twitter (@x51)
Instagram (@x51)

もう一度検索