佐藤記念賞

佐藤記念賞について

佐藤記念賞は、日本の薬学研究の発展と、日米間の研究交流を促進するために設立された、日本薬学会が授与する権威ある学術賞です。この賞は、日系アメリカ人薬学者である佐藤芳夫氏（1911-1972）の偉大な業績を記念し、その精神を継承することを目的としています。

1979年、佐藤記念基金によって創設されたこの賞は、日本の薬学研究の奨励と日米の研究者の交流を促進するという、二つの重要な使命を担っています。賞は、国内の臨床薬学研究者を対象とした「佐藤記念医療貢献薬剤師賞」（旧称：佐藤記念国内賞）と、アメリカ合衆国の薬学研究者を対象とした「佐藤記念国際賞」の二つの部門で構成されています。

佐藤記念医療貢献薬剤師賞（旧：佐藤記念国内賞）

この賞は、日本の臨床薬学研究において顕著な功績をあげた研究者に贈られます。医療現場での薬剤師の貢献を称えるとともに、その研究活動を奨励することを目的としています。以下は、過去の主な受賞者一覧です。

第1回（1978年）：池川信夫
第3回（1980年）：綿矢有佑
第5回（1982年）：後藤順一
第7回（1984年）：幸田光復
第9回（1986年）：片山誠二
第11回（1988年）：田沼靖一
第13回（1990年）：栗田城治
第15回（1992年）：山口正義
第17回（1994年）：宇根瑞穂
第19回（1996年）：千葉寛
第21回（1998年）：武田敬
第23回（2000年）：高山廣光
第25回（2002年）：柏木敬子
第27回（2004年）：受賞者なし
第29回（2006年）：豊岡尚樹
第31回（2008年）：吉村祐一
第33回（2010年）：原口一広
第35回（2012年）：三隅将吾
第37回（2014年）：川上純一
第38回（2015年）：三浦昌朋
第39回（2016年）：寺田智祐
第40回（2017年）：倉田なおみ
第41回（2018年）：内藤隆文
第42回（2019年）：矢野育子
第43回（2020年）：辻口泰弘
第44回（2021年）：大井一弥
第45回（2022年）：受賞者なし
第46回（2023年）：受賞者なし
第47回（2024年）：受賞者なし

佐藤記念国際賞

一方、佐藤記念国際賞は、アメリカ合衆国の薬学研究者を対象とし、国際的な薬学研究の進歩に貢献した研究者に贈られます。この賞は、日米の研究交流を促進し、世界の薬学研究の発展に寄与することを目的としています。以下は、過去の主な受賞者一覧です。

第2回（1979年）：Joseph Coyle
第4回（1981年）：Ronald. T. Borchardt
第6回（1983年）：K. C. Rice
第8回（1985年）：M. M. Ames
第10回（1987年）：D. R. Thakker
第12回（1989年）：D. H. Rich
第14回（1991年）：Robert P. Hanzlik
第16回（1993年）：Sidney D. Nelson
第18回（1995年）：Valentino J. Stella
第20回（1997年）：Terrence R. Burke, Jr.
第22回（1999年）：Amy Hauck Newman
第24回（2001年）：Gunda I. Georg
第26回（2003年）：Michael S. Wolfe
第28回（2005年）：William L. Jorgensen
第30回（2007年）：Nigel H. Greig
第32回（2009年）：Kenneth A. Jacobson
第34回（2011年）：Jeffrey Aubé
第36回（2013年）：Richard B.Silverman
第38回（2015年）：ベンジャミン・クラヴァット
第41回（2018年）：Craig W. Lindsley
第43回（2020年）：Paul J. Hergenrother
第46回（2023年）：Kristy M. Ainslie



佐藤記念賞は、薬学研究の発展に貢献するだけでなく、国際的な研究交流を促進する重要な役割を担っています。この賞を通じて、多くの研究者が刺激を受け、新たな発見や技術革新につながることが期待されています。

外部リンク

佐藤記念医療貢献薬剤師賞
* 佐藤記念国際賞

もう一度検索