佐藤貴博

佐藤 貴博

佐藤 貴博（さとう たかひろ、1983年 - ）は、日本の野球指導者であり、岡山学芸館高等学校にて社会科教諭を務めている。宮城県登米市の出身。

経歴

宮城県登米市の中田中学校を卒業後、仙台育英学園高校へと進んだ。高校在学時には、後に仙台育英高校野球部の指揮を執ることになる須江航氏と同級生であった。選手として、在学中に夏の全国高等学校野球選手権大会に2度（1年夏、2年夏）、春の選抜高等学校野球大会に1度（3年春）、さらに3年時には春夏連続で甲子園の土を踏むなど、計4回の甲子園出場を経験した。中でも、3年時の春の選抜大会ではチームの主力として準優勝という輝かしい成績を残している。

高校卒業後は、首都大学野球連盟に加盟する城西大学に進学。大学2年秋には明治神宮野球大会に出場するなど、大学野球でも選手としてプレーを続けた。

大学を卒業した2006年から2011年にかけては、岡山県に所在する岡山県作陽高校に勤務。ここでは野球部のコーチや部長を務め、指導者としてのキャリアをスタートさせた。

2013年からは岡山学芸館高校へ活躍の場を移し、野球部の部長を務めた。そして、2018年夏の全国大会終了後に同校野球部の監督に就任した。

監督就任初年度となった2019年夏、チームを第101回全国高等学校野球選手権大会へと導き、同校としては4年ぶり2度目となる夏の甲子園出場を果たした。その後もチームを強化し続け、2024年夏には、第106回全国高等学校野球選手権大会に出場。この大会でチームは快進撃を見せ、並み居る強豪校を破り、同校野球部史上初となる夏の甲子園ベスト16進出という新たな歴史を刻んだ。

教育者としては、岡山学芸館高等学校で社会科の教鞭を執っている。

人物

夫人は作陽学園高校の教諭を務めている。また、岡山県作陽高校勤務時代に担任を務めた教え子の中には、女子プロゴルファーとして活躍する藤本麻子氏がいる。

宮城県で育ち、選手として甲子園の舞台を何度も経験したその経験を活かし、岡山県の地で若き球児たちの指導に情熱を注いでいる。粘り強く、緻密な野球を展開することで知られ、弱小だったチームを短期間で全国レベルへと引き上げた手腕は高く評価されている。選手一人ひとりの能力を引き出す指導法と、人間教育を重んじる姿勢が、多くの生徒や関係者からの信頼を集めている。

もう一度検索