須江航

須江 航（すえ わたる）とは

須江航は、1983年4月9日生まれの高校野球指導者であり、宮城県の仙台育英学園高等学校で情報科の教諭を務めています。埼玉県比企郡鳩山町出身で、幼少期から野球を始めました。彼の野球人生は学生時代から始まり、多くの経験を積んできました。

経歴

須江は小学校2年生の頃から野球を始めました。彼は鳩山町立鳩山中学校を卒業後、宮城県仙台育英高校に進学し、運動部の一員として活動しました。高校2年生の秋からはグランドマネージャーを務め、3年生の春と夏には甲子園大会に記録員として参加しました。高校を卒業後、青森県の八戸大学に進学し、スポーツに情熱を注ぎながら学生コーチを務めました。

大学卒業後、須江は地元の埼玉県で高校教員を目指しましたが、恩師の招きにより仙台育英高校系列の秀光中等教育学校に赴任し、創設されたばかりの野球部の監督に就任しました。彼の指導力は早くも評価され、多くの実績を上げることになりました。

仙台育英高校の監督として

須江が本校の監督に就任した背景には、母校で発生した不祥事がありました。2017年12月、前任監督が引責辞任したことを受け、須江が2018年1月1日付で新たに監督に任命されました。以降、須江は全国的に有名な強豪校としての地位を築く手助けをし、甲子園大会への出場を果たしています。

特に称賛されるべきは、2022年8月22日に行われた第104回全国高等学校野球選手権大会決勝において、下関国際高校を破り、仙台育英を優勝に導いたことです。「青春って、すごく密なので」という彼の言葉は、多くの人に深い感動を与え、同年の新語・流行語大賞にノミネートされるとともに、特別賞を受賞しました。試合後のインタビューで須江は、厳しい環境の中で努力する全国の高校生たちへの感謝の気持ちを表明し、多くの共感を呼びました。

甲子園での成績

須江監督の指導のもと、仙台育英高校は次のような成績を収めています。

• - 春: 出場3回・4勝2敗
• - 夏: 出場4回・13勝3敗・優勝1回（2022年）、準優勝1回（2023年）
• - 通算: 出場7回・17勝5敗

これらの実績は彼の指導がいかに効果的であったかを物語っています。

著名な教え子

須江の指導を受けた選手たちも、それぞれのフィールドで活躍しています。秀光中等教育学校からは梅津晃大、佐藤世那、西巻賢二などが挙げられ、仙台育英高校では入江大樹や山田脩也が有名です。彼らは須江の教えを受け、プロの舞台で成功を収めています。

著書

須江は理念や経験をまとめた書籍も執筆しています。以下は彼の著書の一部です。

• - 『二度消えた甲子園 仙台育英野球部は未曾有の苦境をどう乗り越えたのか』（2020年8月4日、ベースボール・マガジン社）
• - 『仙台育英 日本一からの招待』（2022年12月2日、カンゼン）

須江航は、高校野球における指導者としての役割を超え、数多くの高校生たちに希望と目標を与え続けています。

もう一度検索