佐賀県立有田工業高等学校

佐賀県立有田工業高等学校

佐賀県西松浦郡有田町に位置する佐賀県立有田工業高等学校は、地域の陶磁器産業の発展を背景に1881年に設立された日本初の陶磁器産業技術者養成機関から続く公立の工業高等学校です。略称は「有工」で、地元住民や卒業生に親しまれています。

歴史の概要

この学校の始まりは1868年に設立された「勉脩学舎」にさかのぼります。1900年には「佐賀県立工業学校 有田分校」として新たにスタートを切り、1903年には独立した工業学校へと発展しました。2010年には設立110周年を迎え、その歴史の中で多くの学生を送り出してきました。

学校の変遷

佐賀県立有田工業高等学校は、長い歴史の中で様々な変化を遂げています。1903年の独立時には五つの学科が設置され、その後も分校や学科の改編を経ながら、1948年には自校名に改称し、当時はセラミック、工業化学、図案科の三つの学科が開設されました。その後、1952年に電気科、1963年には機械科が設置され、現在では全日制課程に4つの学科、定時制課程にも2つの学科が存在します。

設置学科

現在の全日制課程には、以下の4学科があります：

• - セラミック科
• - デザイン科
• - 電気科
• - 機械科

また、定時制課程にはセラミック科とデザイン科が設置されています。さらに、聴講生制度を使い、陶磁器コースやデザインコースを選択することも可能です。

校訓と校章

この学校の校訓は「勉脩 - 愛し・創り・光れ」であり、学生に創造性や誇りを持って学ぶ姿勢を鼓舞しています。校章は「工」の文字を図案化し、有田の頭文字「A」が中央に配されています。

部活動や成果

正課外活動も盛んで、特に野球部やバスケットボール部は強豪校として知られています。2013年には全国高等学校野球選手権大会に初出場し、その後も数回の出場を果たし注目を集めています。また、バスケットボール部は長年の活動の成果もあり、2015年にインターハイに初めて出場するなど、多彩なスポーツで活躍しています。

文化活動

文化面でも積極的な活動が行われ、吹奏楽部や美術部、科学部などが中心となり、学校全体が多彩な才能を養っています。特にロボット研究部は、地域の技術イベントにも参加し、顕著な成果を上げています。

交通と周辺環境

アクセスはJR九州・佐世保線と松浦鉄道・西九州線の「有田駅」が利用でき、アクセスも良好です。また、近隣には佐賀県立有田窯業大学校があり、陶磁器に関する学問と技術が息づく地域でもあります。

このように、佐賀県立有田工業高等学校は長い歴史を持ち、地域に根ざした教育を展開する重要な教育機関です。

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